1271

テレマーケティング業界の最新情報をお届け

2023.10.27更新

自動架電のオートコールシステムとは?おすすめのサービス5選も紹介

 自動架電サービスを活用することで、コールセンター業務の効率化やコストの削減が図れます。 

しかし、「何を基準にしてどのサービスを選ぶべきかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

自動架電サービスへの理解を深めることで、どのサービスが自社の業務に適しているのかを判断するヒントにもなるでしょう。

本記事では、以下の内容を解説しています。

  • 自動架電サービスのメリットやデメリット
  • 自動架電サービスの導入事例
  • 自動架電サービスを比較するポイント

また、オートコールシステムの解説や、おすすめのサービスも紹介します。

導入を検討されている方、コールセンター業務の効率化やコストの削減に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

■合わせてよく読まれている資料
導入時3つのチェックポイント」も合わせてダウンロードいただけます。

導入時3つのチェックポイント

自動で架電するオートコールシステムとは?


 オートコールシステムとは、音声ガイドによる案内を自動的に一斉発信するシステムのことです。 

あらかじめ架電する顧客の電話番号や架電する時間などを設定することで、コンピューターによる制御で発信されます。

オートコールシステムはIVRに対応しているシステムです。

IVRは、自動音声応答システムとも言われ、コールセンターシステムに導入できる機能のひとつでもあります。

音声案内を聞いた顧客が電話機のボタンをプッシュ操作することで、返答や担当者へつなぐことなどができ、双方向のやりとりも可能です。

オートコールシステムに関しては、オートコール(IVR)とは?システムの仕組みと導入メリットを解説でも詳しく解説しています。

自動架電サービスを利用するメリット


 コールセンター業務に与えるメリットを知ることで、導入に踏み切るきっかけになるかもしれません。 

自動架電サービスには、以下のようなメリットが期待できます。

  • 架電業務の効率化
  • コストの削減
  • 適切なトークで発信ができる
  • クレームが発生しにくい

4つのメリットに関して、それぞれ解説します。

架電業務の効率化

オートコールシステムといった自動架電サービスにより、 一度に多くの顧客にアプローチできます。 

一人ひとりのオペレーターが架電する場合に比べ、労力や時間をかけずに業務を進められるでしょう。

顧客の属性に合わせて、つながりやすい時間に集中的に架電することも可能です。

例えば、オペレーターごとに架電数や成約率などが大きく異なる場合でも、自動架電を導入することで、大量の架電が安定的に行えるようになります。

また、オートコールシステムを活用することで、見込み客の発掘や既存顧客への補完も可能です。

見込みのない顧客へ アプローチする時間も削減できるので、効率のよい架電業務を行えるでしょう。 

コストの削減

 自動架電サービスを活用することで、以下のようなさまざまなコストを削減できます。 
  • 人件費
  • 通信費
  • 教育費

オペレーターを減らしたとしても同じ数の架電が可能なため、人件費を減らせます。

架電数を増やす場合にも、新たなスタッフを採用する必要がないため、採用コストや教育コストなども削減できるでしょう。

また、自動音声で基本的な案内をすることでオペレーターとの通話時間を減らし、通信費の削減も期待できます。

適切なトークで発信ができる

 オートコールシステムのように、録音された音声ガイドを使うことで、常に適切なトークでセールスができます。 

どの顧客に対しても同じ内容で案内ができるので、安定したパフォーマンスを発揮でき、架電数に対する成約率の予測もしやすくなるでしょう。

オペレーター一人ひとりによる架電には、以下のようなリスクが存在します。

  • トークの内容や成果がオペレーターのスキルに左右される
  • 誤った知識によるミスが発生する
  • 無意識の誘導で顧客のニーズに合わない案内を行ってしまう

人為的なミスを減らせる点も、自動架電サービスのメリットです。

クレームが発生しにくい

顧客に架電して行うアウトバウンド業務には、一定のクレームがつきものです。

ただし、自動音声での案内にはクレームが発生しにくい理由がいくつかあります。

  • 人との会話に比べて気を遣わずに途中で切りやすい
  • 聞くだけなので、コミュニケーションのストレスを感じない
 離職率の高いコールセンター業務ですが、クレームやトラブルが減ることで営業スタッフ側の負担も軽減され、定着率の向上にもつながるでしょう。 

■合わせてよく読まれている資料
導入時3つのチェックポイント」も合わせてダウンロードいただけます。

導入時3つのチェックポイント

架電を自動化するデメリットと注意するべきポイント


上記で説明した通り、さまざまなメリットもありますが、 一方で自動架電サービスにもデメリットが存在します。 

自社でサービスを導入する場合は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 臨機応変に対応できない
  • すぐに切られやすい

2つのデメリットについて、それぞれ解説します。

臨機応変に対応できない

あらかじめ録音された自動音声を流すため、臨機応変は対応ができない点がデメリットです。

オペレーターとの会話と比べると、顧客一人ひとりに配慮して柔軟に対応することはできないでしょう。

また、案内の内容が十分でない場合、顧客からの問い合わせが増えて、かえって効率が悪くなることがあります。

例えば、案内に関する問い合わせ先が1か所に設定されている場合、商品やサービスの質問や案内へのクレームなどが同じオペレーターに集中することになります。

そのため、商品やサービスごと、質問や問い合わせ内容ごとなどに細分化し、オペレーターとつなぐ仕組みを整えるといった工夫が必要です。

臨機応変には対応できない点を考慮して、 相手が理解しやすい案内を十分に検討し、必要に応じてオペレーターとつなぐ仕組みを整えましょう。 

すぐに切られやすい

自動音声による案内を苦手に感じる人は一定数います。

 オペレーションによる案内に比べて、気を遣わずに電話を切りやすいこともあり、提案の効果が薄い点がデメリットです。 

すぐに切られないために、以下のような点を工夫するとよいでしょう。

  • できる限り短い時間で簡潔に要点を伝える
  • 相手に興味を持ってもらえるように、インパクトのある語り出しにする
  • わからない言葉が出てきた時点で相手が理解できなくなってしまうため、できる限り簡単な言葉で伝える

アポ取りやクロージングは自動音声では対応できないため、いかにオペレーターにつなぐかを意識することが重要です。

自動架電サービスの導入事例


 自動架電は、幅広い業務で活用できるサービスです。 

自動架電サービスが実際にどのような業務に導入されているのかを紹介します。

具体的な事例を知ることで、導入後のイメージがしやすくなるのではないでしょうか。

紹介する事例は、以下の通りです。

  • テレアポ業務
  • 督促業務
  • 電話でのアンケート調査
  • イベントの集客

これらは、自動架電サービスの得意分野とも言えるでしょう。

4つの事例について、それぞれ解説します。

テレアポ業務

テレアポ業務とは、電話で営業をかけて訪問や商談などのアポイントを取る業務のことです。

テレアポ業務には、以下のような課題があります。

  • アポイントの獲得率は基本的に高くないため、多くの顧客に電話する必要がある
  • クレームも多く、生産性の低い通話が多い
  • オペレーターのスキルが獲得率を大きく左右する
 自動架電サービスを活用することで、多くの顧客にアプローチでき、安定的にアポイントを獲得できるでしょう。 

また、見込みのある顧客への対応に集中できるため、業務を行うオペレーターの負担を軽減することにもつながります。

休眠顧客への販促として、一斉にアプローチすることも可能です。

督促業務

未収金の回収や書類の提出などを求める督促業務です。

督促の電話には相手がなかなか出たがらないため、つながりやすい時間に電話をしたり何度も架電したりする必要があり、効率の悪い業務となっています。

また、各種料金の支払い遅延や滞納などが続いている顧客への催促は、オペレーターにとって負担の大きい業務です。

自動架電サービスを活用することで、 つながりやすい時間に集中して大量の発信が可能です。 

また、営業時間外の折り返しにも対応できるようになります。

定型的な指示を行う督促は、自動音声での案内とも相性がよい業務と言えるでしょう。

電話でのアンケート調査

以下のような電話でのアンケート調査にも、自動架電サービスを活用できます。

  • 顧客満足度をはかる調査
  • マーケティングの一環で行われる意識調査や認知度調査
  • 世論調査
 アンケート調査を行う場合、架電だけでなく集計の業務も発生しますが、プッシュ通知によるデータを活用することで早く正確な集計が可能です。 

また、オペレーターによるアンケートでは、無意識の誘導や不正などが発生するリスクがあります。

人為的なミスをなくすことで、正確で公平性のあるアンケート結果を得られるでしょう。

イベントの集客

イベントやキャンペーンなどによる集客が目的の架電業務にも、自動架電サービスを活用できます。

DMやメール、チラシと比べて、電話であればすぐに出るといった習慣がある人も多いため、電話での集客は有効です。

自動架電サービスを活用することで、 より多くの顧客に対して効率的にアプローチできます。 

興味を持った人には、折り返しの電話をもらえるように設定するとよいでしょう。

また、イベント前日の夕方や当日の朝など、ピンポイントでの時間を指定してアプローチすることで、 リマインドとしての機能も果たします。 

自動架電サービスを比較するポイント


自動架電サービスを導入する際は、 自社のコールセンター業務に本当に必要な機能をチェックすることが重要です。 

オートコールシステムのように自動音声で案内するものだけでなく、架電のみをシステムが行い、電話がつながり次第オペレーターと会話ができるといったシステムも存在します。

サービスを比較する際のポイントは、以下の通りです。

  • 最大のコール数
  • 音声のパターンとオペレーターへの転送
  • 料金体系

3つのポイントについて、それぞれ解説します。

最大のコール数

 一度にどの程度の架電を行う可能性があるのかを検討しましょう。 

サービスによって、最大のコール数は大きく異なります。

例えば、株式会社アセンドの「MEGA-CALL」であれば、1時間に30万件の架電が可能です。

抱えている顧客リストが100件、1,000件単位であればそこまでのコール数は必要ありませんが、今後、業務が拡大することも見越した上でサービスを選ぶことをおすすめします。

テレアポ業務やアンケート調査などは、どれだけ多くの顧客にアプローチできるかが重要なので、最大のコール数は多いに越したことはありません。

音声のパターンとオペレーターへの転送

サービスによっては、機械音による案内だけでなく、プロの声優を使った音声案内や合成した音声を利用できるものもあります。

社員の声や声優による案内を録音することで、細かなニュアンスや感情なども伝えられるといったメリットがあります。

自社のコールセンター業務では どのような種類の自動音声を使うとよいかを事前に検討しましょう。 

また、自動音声による案内では不十分な場合も多々あります。

プッシュ通知によりオペレーターにつなげる機能があるとより便利です。

料金体系

自動架電サービスの料金は、以下の要素から構成されていることが多いです。

  • 基本料金
  • 1コール接続するごとに発生する料金
  • 通話時間ごとに発生する料金

サービスにより、さまざまな料金体系がありますが、 自社のコールセンター業務ではどの程度の架電が発生するのかを予測した上でサービスを検討するとよいでしょう。 

おすすめの自動架電サービス5選


 サービスによって、初期費用や料金、機能などは大きく異なります。 

しかし、自動架電サービスは数多く存在するため、どれを選べばよいか迷っている方もいるでしょう。

本記事では、以下のサービスをおすすめします。

サービス 運営会社 特徴
List Navigator. 株式会社Scene Live さまざまな機能が充実
オートコールIVR 株式会社電話放送局 IVRをあらゆる業務に活用
MEGA-CALL 株式会社アセンド 1時間に30万件の架電
クラウドオートコールプラス 株式会社クラウドユニオン かけ放題プラン
オートコールシステム 株式会社エスアイヤー 手厚いサポート

5つのサービスについて、それぞれ詳しく解説しますので、上記ですでに紹介している比較ポイントにも注目してご覧ください。

List Navigator.


引用:List Navigator.

List Navigator.は、 クラウド型のアウトバウンドコールシステムです。 

電話を一斉に発信できるプレディクティブ発信を採用しているため、架電倍率を最大で5倍にまで調整することが可能です。

電話がつながるまで自動で発信し続けるので、待機時間を大幅に削減できます。

また、電話がつながらなかった場合は、顧客の管理データに不在のステータスが自動で入力される仕組みにもなっています。

他にも、以下のような発信効率を高めるさまざまな機能を搭載しているサービスです。

  • オートコール
  • グループ発信
  • ワンクリック発信
  • 待ち呼発信
  • 転送機能
  • 架電の禁止を登録する機能

顧客を管理するシステムとも連携しているので、架電業務の効率を上げられるでしょう。

発信機能以外にも、機能が充実しています。

  • 全通話を録音する機能
  • コール状況を確認できるモニタリング機能
  • トークスクリプトの共有
  • 音声の解析やオペレーターの分析
  • 受注効率の管理

すべての機能を搭載させる必要はなく、業務に合わせて機能を取捨選択してカスタマイズできます。

基本料金は月額10,000円(※2023年10月時点)で 最短3営業日で導入が可能です。 

オートコールIVR


引用:オートコールIVR

オートコールIVRは、 IVR(自動音声応答システム)を専業とする株式会社電話放送局が運営しているオートコールシステムです。 

1時間に5,000件以上の自動架電が可能であり、以下のような業務に活用できます。

  • 支払い確認の入金コール
  • DMやご案内のフォローコール
  • アンケート調査
  • 高齢者の方への健康確認
  • アポイントの確認
  • 書類の返送依頼

音声やコールフローなどの設定は、Webの管理画面から操作が可能です。

他にも、録音機能や録音した会話をテキスト化する機能、コールセンターへの転送機能なども充実しています。

料金プランは、初期費用と月額費用ともに50,000円~です。

導入する際には、以下の2つのパターンから選べます。

サービスラインナップ 特徴
GUIオートコール すぐに導入できる
APIオートコール 運用を自動化できて細部の設定も可能

MEGA-CALL


引用:MEGA-CALL

MEGA-CALLは、電話周りのシステム開発を得意としている株式会社アセンドが運用しているオートコールシステムです。

IVR(自動音声応答システム)も利用でき、自社の担当者の声を録音したもの以外にも、声優による音声や合成音声などにも対応しています。

また、作成した音声は、発信先の電話番号ごとに変更もできます。

 MEGA-CALLの大きな特徴は、1時間に最大30万件の架電が可能である点です。 

発信数の制限もないため、アウトバウンドの業務を効率化するだけでなく、督促業務やアンケート調査、イベントの集客などのあらゆる架電業務に対応しています。

他にも、以下のような機能を搭載しています。

  • オペレーターへの転送
  • 質問による分岐
  • スクリプトの作成
  • リダイヤル機能
  • SMS送信
  • 音声認識

業務の現状をヒアリングした上で業務に合ったプランを提案しており、見積りも無料で行われています。

最短3日で導入が可能なサービスです。

クラウドオートコールプラス


引用:クラウドオートコールプラス
株式会社クラウドユニオンは、システム開発や企画運営を手掛けている会社で、防犯設備の機器販売や通信回線取次事業なども行っています。

運営しているサービスの第3世代オートコール「クラウドオートコールプラス」は、 かけ放題の完全定額プランが大きな特徴です。 

他のサービスでは、通話の回数や秒数などに応じて料金が発生しますが、クラウドオートコールプラスは、通話料を気にせずに大量架電できます。

秒課金プランも選択できるので、自社のコールセンター業務に合ったプランを導入できるでしょう。

かけ放題プランでは、初期費用0円、チャンネルごとに月額12,000円となっています。

また、クラウドサービスのため大掛かりな設備は不要で、問い合わせから最短1日で導入が可能です。

大量の架電で自動音声を流し、プッシュ回答から見込みのある顧客をリスト化できる仕組みのため、30回線以上でオートコールシステムを検討されている方におすすめのシステムです。

株式会社エスアイヤーのオートコールシステム


引用:株式会社エスアイヤー

システム開発を手掛ける株式会社エスアイヤーのオートコールシステムは、クラウド型のシステムです。

リーズナブルな料金設定が特徴で、基本料金は着信1件に対して5円で、最低50,000件、25,000円~となっています。

  • スクリプトの作成や録音
  • 2,000万世帯の電話帳リストや700万社の事業者リストを無料で提供
  • 見込み客のリストを自動作成

以上のようなきめ細かいサポートを受けられるので、 コールセンターの業務経験がまだ浅い会社にもおすすめのサービスです。 

発信の結果は、株式会社エスアイヤーがリストにして提出する仕組みになっています。

スクリプトは1パターン10,800円で作成でき、オプションとして芸能人や著名人による録音も可能です。

自動架電サービスを活用して業務の効率化を図ろう


 自動架電サービスを活用することで、コールセンターの業務を効率化したりコストを削減したりできます。 

サービスを導入する際は、自社の業務に必要なポイントを押さえたサービスを選択することが重要です。

特に、Scene Liveが提供しているList Navigator.は、すぐに導入できてコストも抑えられるおすすめのクラウド型アウトバウンドコールシステムです。

さまざまな機能も充実しているので、より業務の効率化を図れるのではないでしょうか。

■合わせてよく読まれている資料
導入時3つのチェックポイント」も合わせてダウンロードいただけます。

導入時3つのチェックポイント