2024.10.16
インサイドセールスに活用したい営業リストとは?作成ツールも紹介
営業リストの導入を検討している方や、より質の高い営業リストを活用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
また、エクセルで作成する営業リストに関しての疑問もよく見られます。
本記事では、以下の内容を解説します。
- 営業リストのメリット
- エクセルで作成する営業リストについて
- 質の高い営業リストの作成方法
他にも、おすすめの営業リスト作成ツールも紹介します。
営業リストの活用でインサイドセールスの効率化を図りたい方は、ぜひ参考にしてください。
■合わせてよく読まれている資料
「架電リストの作成時によく起こる失敗と3つの成功例」も合わせてダウンロードいただけます。
目次
営業リストとは
営業リストとは、 営業のターゲットとなる見込み顧客の情報をまとめたリストのことです。
特に、インサイドセールスでは数多くの顧客にアプローチする必要があるため、質の高い営業リストによって業務を効率化でき、成果につながります。
主に、以下のような情報をまとめることが多いです。
- 企業名や顧客名
- 電話番号
- メールアドレス
- 住所
- 担当者
- 案件の進捗状況
営業リストで顧客情報を一覧にすることで、共有しやすくなるでしょう。
テレアポ業務における営業リストは、「テレアポリスト」とも呼ばれます。
テレアポリストに関しては、テレアポリストの作成方法|リストの定義や注意点も紹介でも詳しく解説しています。
営業リストを作成するメリット
営業リストを作成するメリットは、以下の4つです。
- 営業活動の効率化
- 情報共有の簡略化
- 顧客情報の蓄積
- 営業活動のモチベーション保持
インサイドセールスに限らず、営業活動において営業リストは必須の存在です。
参考:インサイドセールスをわかりやすく解説|導入方法・メリット・デメリット
営業リストへの理解を深め重要性を知ることで、導入のきっかけにもなるでしょう。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
営業活動の効率化
営業リストに顧客の情報がまとめられていることで、営業アプローチを効率的に行えます。
リストがまったくない場合、営業の担当者がどの顧客に営業すればよいかを探す作業に時間がかかってしまいます。
特に、インサイドセールスでは数多くの顧客にアプローチする必要があるため、 営業リストに沿ってアプローチすることで、効率よく営業ができるでしょう。 参考:電話でインサイドセールスをするコツは?目的やポイントの理解が大切
進捗状況や過去の反応などもまとめておくことで、再アプローチする際の参考にもなり、成約率の向上も期待できます。
担当者が変わった場合にも、スムーズな引継ぎが可能です。
情報共有の簡略化
各担当者の営業活動をまとめられるため、情報を共有しやすくなるといったメリットもあります。顧客情報は営業活動を継続するにつれて増えていくため、管理が難しくなるものです。
それぞれの営業担当者が個別に顧客情報を管理すると、同じ顧客にアプローチしてしまう可能性もあります。
営業リストとして顧客情報をまとめておくことで、どの担当者がどの顧客に営業しているのかがすぐに確認できるでしょう。
例えば、顧客から問い合わせがあった時に担当者が不在の場合でも、営業リストから状況を確認して対応できることもあるかもしれません。
顧客情報の蓄積
インサイドセールスは、新規開拓で多くの顧客にアプローチすることも多い営業スタイルです。
反応のなかった顧客と反応があった顧客など、ステータスごとに顧客情報を蓄積する必要があります。
営業リストとして顧客情報をまとめることで、 アプローチすべき顧客を選択したり、過去の営業活動を分析したりしやすいでしょう。
営業リストの情報を元に顧客を分類すれば、抱えている課題やニーズなどが発見できることもあります。
キャンペーンによる受注にもつながるかもしれません。
営業活動のモチベーション保持
営業リストによってもたらされる、営業活動の効率化や情報共有の簡略化は、 仕事のしやすさにつながり、営業担当者のモチベーションにも直結します。
担当者がそれぞれで情報を管理すると、どのように成果に貢献したかがわかりにくく、評価も難しくなります。
営業リストで案件の進捗や顧客との関わりを可視化することで、モチベーションの保持につながるでしょう。
■合わせてよく読まれている資料
「架電リストの作成時によく起こる失敗と3つの成功例」も合わせてダウンロードいただけます。
エクセルで営業リストを作成できる?
エクセルで営業リストを作成することは可能です。
また、顧客リストや案件リストなどの管理をエクセルで行っている企業もあります。
エクセルを使用するメリットには、コストをかけずにリストを作成できる点が挙げられます。
誰にでも扱いやすいツールでもあるため、一部の属性を持つ顧客をまとめたい場合やキャンペーン期間中の運用などで、すぐに営業リストを作成できるでしょう。
まっさらな状態から好きな項目をまとめられるため、自由な設計ができる点もエクセルの特徴です。
無料テンプレートを活用できる
エクセルで営業リストを作成する際は、 ネット上で公開されている無料テンプレートを活用することでより簡単です。
入力項目がすでに設定されているため、自社の営業リストとして適したものを選ぶとよいでしょう。
テンプレートをそのまま使うのではなく、項目や表示の仕方などをカスタマイズすることで、より営業リストの質を高められます。
また、「データは1行につきひとつにする」「セルの結合はしない」などの統一ルールを設けることも重要です。
入力ルールを設けることで、情報がまとまっている営業リストになります。
エクセルで営業リストを作成する際の注意点
エクセルで作成した営業リストには、情報のアップデートが難しいといった欠点があります。
電話やメールなどで顧客にアプローチした履歴は、人の手で一つひとつエクセルシートに入力する必要があります。
入力を失念したり、データの保存を失念したりした場合、同じ顧客に何度も連絡してしまうといったリスクが発生するでしょう。
常に情報が最新のものになっているように、 定期的な更新やチェックを行う社内ルールが必要です。
また、エクセルには共有に向いていないという特徴もあります。
同時に編集した場合、後から更新した情報が上書きされるため、入力した情報が消えるリスクがあります。
閲覧権限の設定もできないため、セキュリティ対策も必要です。
おすすめの営業リスト作成ツール7選
エクセル以外にも、営業リストを作成するためのツールはさまざまあります。
ツールの特徴を知ることで、目的に合ったものを選べるでしょう。本記事では、以下の7つのツールをおすすめします。
ツール | 運営会社 |
Hirameki7 | トライベック株式会社 |
リスタ | エコノス株式会社 |
Musubu | Baseconnect株式会社 |
BIZMAPS | 株式会社アイドマ・ホールディングス |
Urizo | 株式会社セールスサポート |
SalesNow | 株式会社QuickWork |
GeAlne | エッジテクノロジー株式会社 |
それぞれ詳しく解説するので、導入の際の参考にしてください。
Hirameki7(旧ソーシャル企業情報)
引用:Hirameki7
Hirameki7は、 法人営業用のリスト作成ツールです。
クラウド型のため、常にリアルタイムの企業データをダウンロードできる点が大きな特徴です。
年に2回のデータクリーニングが行われており、電話の疎通も確認されています。
営業リストは年に6回更新されているため、常に新しい情報を取得できる点も魅力です。
Hirameki7では、以下のような情報を取得できます。
- 会社名や事業所
- 郵便番号、住所
- 電話番号やFAX番号
- 業種
- 資本金規模
- 従業員規模
- 法人番号
- 問い合わせURL
スタンダードプランであれば、初期費用は0円、月額費用7,700円(税込)で利用可能です。
バナー広告を非表示にし、リストのダウンロードも一度に2,000件まで可能になるプレミアムプランも用意されています。
リスタ
引用:リスタ
リスタは、 Webから営業リストを自動作成するツールです。
リリースから12年の実績があり、個人事業主から上場企業まで4,000社以上で利用されています。
自由なキーワード検索で、Web上からターゲットとなる企業をまとめられるため、ニッチなリストも作成できるのが特徴です。
また、チェックツールを活用することで、FAXやメール、問い合わせフォームに関して営業DMが禁止されている先を自動で判別してくれます。
営業リスト取得後のアプローチも安心して行えるでしょう。
導入には、複数のプランが用意されています。
エディション名 | 件数 | 月額料金(税込) |
ライト | 20,000件 | 11,000円 |
スタンダード | 100,000 | 22,000円 |
エンタープライズ | 無制限 | 44,000円 |
シンプル | 無制限 | 22,000円 |
Musubu
引用:Musubu
Musubuは、 クラウド型の企業情報データベースです。
140万件以上のデータを用いて営業リストを作成できるため、インサイドセールスを効率化できるでしょう。
約30秒で営業リストが作成できるのも魅力のひとつです。
また、作成した営業リストからそのままメールを配信する機能も付いています。
配信後のメール開封状況を分析してくれるため、新規の顧客獲得にも有効でしょう。
登録から30日間は無料で使えるフリープランも用意されているため、試しに使ってみるのもおすすめです。
BIZMAPS
引用:BIZMAPS
BIZMAPSは、 国内最大級の企業検索サービスです。
170万社を超える企業が登録されているため、さまざまな条件で検索して営業リストを作成できます。
「今年求人を行っている企業」「補助金を申請している企業」などの独自の検索タグも数多く存在するため、ニッチな営業リストも作成しやすいでしょう。
会員登録さえすれば、月100件までは無料でダウンロードできる点も魅力のひとつです。
あまり多くの顧客情報は必要ない場合は、BIZMAPSは特におすすめのツールです。
約3,200人のリサーチャーが企業データを更新しているため、常に新しい顧客情報を手に入れられるでしょう。
Urizo
引用:Urizo
Urizoは、 iタウンページやハローワークなどの30以上のサイトから営業リストを自動で作成できるツールです。
食べログやHotPepperBeautyなど、特定の業界を扱うサイトから情報収集ができます。
また、エクセルに出力する機能や複数サイトからデータを同時に収集できる機能もあります。
中でも、「増強機能」がUrizoの大きな特徴です。
リストアップした企業について、他のサイトも自動で検索し、電話番号やFAX番号、メールアドレスといった情報を補完してくれます。
他のツールと比べて、より詳しい企業情報をまとめられるでしょう。
無料版では、1,600件までの営業リストを作成できます。
有料版は、4つのプランから選択可能です。
SalesNow
引用:SalesNow
SalesNowは、 500万社以上の企業データを持っているBtoBの顧客開拓プラットフォームです。
156項目を超える検索条件で絞り込めるため、自社に適した営業リストを作成できます。
特に、BtoBセールスに特化した企業データベースがそろっているため、企業を相手にしたインサイドセールスを行っている場合におすすめのツールです。
リアルタイムでデータが更新され、Slackやメールでの通知にも対応しており、業務の効率化も期待できるでしょう。
5日間の無料トライアルが用意されています。
GeAlne
引用:GeAlne
GeAlneは、 BtoB向けの新規開拓営業支援ツールです。
AIが受注リストを分析し、自動で営業リストを作成してくれます。
また、問い合わせフォームや企業メールへのアプローチも自動で行うツールです。
複数の営業文章のパターンを効果測定する機能もあるため、インサイドセールスの成果や効率のアップも期待できます。
営業リスト付きのプランは、以下の3つから選択可能です。
プラン名 | 月額 |
ビジネス | 70,000円 |
スタンダード | 121,500円 |
ハイエンド | 160,000円 |
契約する期間に応じて、営業リストとして取得できる企業数とメールの送信数が決まります。
営業リストの作成方法
営業リストを作成するには、戦略を明確化した後、顧客情報を収集する必要があります。
情報収集にもさまざまな方法があるため、 本記事では以下の4つの流れで解説します。
- 営業戦略を明確にする
- 保有している顧客情報を整理する
- インターネットから情報収集する
- リストを購入する
営業戦略を明確にする
営業リストを作成する前に、営業戦略を明確化することがおすすめです。
ミーティングやSWOT分析などを通して、 自社の課題や強み、ターゲットを明確にしましょう。
その上で、目標を達成するための営業戦略を立てることで、どのような営業リストを作成すべきかが見えてきます。
また、営業ターゲットが明確であれば、営業リストのボリュームや方向性もはっきりします。
保有している顧客情報を整理する
過去の営業活動の中で蓄積されている顧客情報をまとめることで、営業リストを作成できます。
特に、営業担当者が個人で保管している名刺には、見込みのある顧客の情報が含まれていることも多いでしょう。
すでに一度会っている顧客のため、アプローチもしやすく、 名刺から情報を収集する方法は有効です。
他にも、過去に問い合わせのあった顧客の情報や、イベント・展示会などで収集している顧客情報などがあります。
会社の資産にもなる情報のため、リストにしやすいように整理してまとめましょう。
インターネットから情報収集する
営業リストにまとめる顧客情報を取得する方法として、 インターネットを活用する方法も有効です。
ほとんどの企業はインターネット上で情報を公開しているため、業種やエリアなどで検索することで企業情報を集められるでしょう。
ポータルサイトや業界団体のホームページなどから検索するのがおすすめです。
他にも、SNSで情報を発信している企業も増えているため、SNS検索でも情報を集められます。
リストを購入する
保有している顧客情報の整理やインターネットでの情報収集には、どうしても時間がかかります。
すぐに営業リストを手に入れたい場合は、 営業リスト作成ツールの購入もひとつの方法です。
ただし、自社の営業に役立つリストを購入しなければ意味がありません。
どのような営業リストを購入するかは、事前によく検討しましょう。
他にも、四季報を購入して企業情報を手に入れる方法も有効です。
質の高い営業リストの条件
ただ顧客情報をまとめて営業リストを作成するだけでは、成果にはつながりません。
いかに 質の高い営業リストを作成して運用できるかが、業務を効率化するポイント となります。
質の高い営業リストの条件は、以下の3つです。
- 更新の頻度が高い
- データの重複がない
- ターゲットが明確になっている
それぞれ詳しく解説します。
更新の頻度が高い
更新の頻度が高く、情報が新しいことは、質の高い営業リストに共通する特徴のひとつです。
もし情報が古ければ、連絡先や取引情報などを誤ることで、営業の効率が悪くなるリスクが発生します。
担当者が変わることで情報が共有されなければ、企業名や電話番号などを一から調べる必要があり、余計な時間がかかるでしょう。
例えば、連絡を控えてほしいといった情報が更新されていなかったことで、再び何度もアプローチしてしまい、クレームに発展する恐れもあります。
情報を網羅し、 最新の情報を正確にまとめている営業リストを作成しましょう。
定期的な営業リストの見直しをルール化することも重要です。
データの重複がない
営業担当者それぞれが持っている顧客情報をまとめて営業リストを作成した場合、データが重複する可能性があります。
情報が重複することで、以下のようなリスクが発生します。
- メールやDMを同時に何通も送ってしまう
- 複数の担当者が電話で営業してしまう
- 同じ顧客の情報が複数登録されていて、それが異なっている場合、どの情報が正しいかわからなくなる
特に、何度も電話やメールなどを送ってしまうと、信用を失いかねません。
手作業で発見・修正することは難しいため、 自動で情報の重複を整理してくれるツールを使用するのがおすすめです。
ターゲットが明確になっている
情報をただまとめただけでは、どのように活用すればよいのかわからなくなります。
ニーズの合っていない顧客層にいくらアプローチしても、時間を無駄にする可能性が高いです。
質の高い営業を行うためには、 ターゲットを明確にした上で営業リストを作成し、運用しましょう。
ターゲットが絞り込まれている営業リストを活用することで、成果が出やすくなり、営業担当者のモチベーションも上がります。
営業リストを作成する段階で企業分析を済ませ、ターゲットを絞ることが成果につながります。
営業リストを作成してインサイドセールスを効率化しよう
事前に営業戦略を明確にしたりターゲットを絞ったりすることで、より質の高い営業リストを作れます。
営業リストを活用して、インサイドセールスの成果を上げられるでしょう。
また、 コールシステムの導入も、業務の効率化に効果を発揮します。
株式会社Scene Liveでは、クラウド型のアウトバウンドコールシステムであるList Navigator.を提供しています。
電話を一斉に発信できるプレディクティブ発信やオートコールなど、さまざまな機能が充実しているため、インサイドセールスの効率化につながるでしょう。
業務に合わせて機能を取捨選択するカスタマイズも可能です。
■合わせてよく読まれている資料
「架電リストの作成時によく起こる失敗と3つの成功例」も合わせてダウンロードいただけます。