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2025.04.17

テレアポリストの作成方法|どこから入手する?注意点も解説

 テレアポの成功率を上げるうえで、テレアポリストの作成は重要な作業です。 

そもそもテレアポの成功率は非常に低く、ベテランのオペレーターが10回電話をしても、うち9回は断られるケースも珍しくありません。

成約率を向上させるなら、テレアポリストを作成して見込みがある顧客を把握し、効率的なアプローチを実践しましょう。

さらにテレアポリストは営業の効率化に加え、コスト削減の効果も期待できます。

本記事ではテレアポリストを作成する重要性や、メリットなどについて解説します。

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テレアポリスト作成の重要性

名刺交換をするビジネスマンの手元のアップ

テレアポリストを作成するメリットは次の3つです。

営業活動の効率が上がる
 テレアポの成功率を上げるためには、限られた時間内でどれだけ多くの顧客にアプローチできるかがポイントです。 

例えば社内に複数のオペレーターがいる場合、一斉に発信すると架電先が重複する恐れがあります。

テレアポリスト作成し、アプローチ先をオペレーター間で共有すれば、重複を削減し、営業活動の効率を上げられるでしょう。

テレアポ成功率が上がる
 テレアポの成功率は、アプローチの仕方だけでなく、架電先の顧客によっても左右されます。 

実際、見込みがない顧客にアプローチしても時間の無駄になるでしょう。

テレアポリストを作成すればターゲットを絞り込めるため、見込み顧客へ優先的にアプローチできます。

データが蓄積される
 テレアポリストは、データを蓄積させる際にも役立ちます。 

「テレアポの日時」「電話での通話内容」「契約の成否」など、さまざまな営業データがあれば、より効果的なアプローチが可能です。

すべてのデータが蓄積されたテレアポリストがあれば、情報を可視化して社内で共有しやすくなります。

また、特定のオペレーターに情報が偏る事態を防げるため、属人化の解消も可能です。

成果が出るテレアポリストのポイント

オフィスのテーブルに、メモ帳、白紙、ペン、電卓、ノートブック、フォルダーが置かれている。

 テレアポリストはただ作成するだけでなく、精度にこだわる必要があります。 

テレアポリストの精度が高ければ高いほど、業務の効率化に役立つでしょう。

以下では精度が高いテレアポリストのポイントを解説します。

アポ取りに必要な情報が網羅されている

テレアポリストの目的は営業活動の効率化であるため、テレアポリストはリストを見るだけですぐに架電できるよう、アポ取りに必要な情報を網羅しなければなりません。

テレアポリストにすべての情報がない状態だと、 オペレーターが各々で調べなければならないため、架電に集中できなくなります。 

なお、アポ取りに必要な情報としては以下のようなものがあります。

  • 社名
  • 電話
  • FAX
  • 郵便番号
  • 住所
  • 担当部署
  • 担当者名
  • ホームページのURL
  • データ元
  • テレアポの日時
  • アクション予定
  • クレーム

すべての情報を掲載したテレアポリストがあれば、新入社員の配属や担当者の異動があっても、業務の引き継ぎがスムーズに行えます。

データが最新である

 どれだけ情報を網羅したテレアポリストでも、記載されている情報やデータが古いままだと精度が低下します。 

テレアポリストを運用する際は、以下のデータを定期的に更新しましょう。

  • 企業の所在地や連絡先、担当者の情報
  • クライアントとやり取りした際の記録

クライアントとのやり取りに関するデータもアップデートすれば、架電の重複を回避したり、適切なタイミングでアプローチしたりできます。

データの更新は新しい情報がわかりしだい、すぐに実施しましょう。

メンバーで共有、分析ができる

営業データを管理する際、以下のような課題が生じます。

  • 特定の社員が管理するため属人化しやすく、他の社員と共有できない
  • 担当者以外の社員が営業データの保存場所や詳細を把握できない

これらのような状況を放置すると、担当者の不在時に業務が停滞しかねません。

 分析すれば製品やサービスに興味がある企業やクライアントを把握できるため、効率的なアプローチができます。 

テレアポリストはリストを必要とするすべての社員が閲覧できる状態を維持しましょう。

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架電リストの作成時によく起こる失敗と3つの成功例

テレアポリストの作成方法!どこから入手するか

 テレアポリストは順序立てて行えば、簡単に作成できるものです。 

本章ではテレアポリストを作成する流れについて解説します。

テレアポリストを作成するなら、まずリストを集めなければなりません。

リストを集める際は、ひとつの方法にこだわらず、複数の方法を活用すると効率的に収集できます。

リストの集め方とそれぞれの具体的なやり方は次のとおりです。

  1. 企業のWebサイトや四季報から集める
  2. ポータルサイトで検索
  3. 名刺から集める
  4. 販売会社から購入する
  5. 自社サイトのアクセス履歴を活用
  6. リスト作成ツールの活用
  7. SNSで検索
  8. Excelを使ってデータを入力していく
  9. 自力で難しいときは、ツールを使う

それぞれの手順を説明します。

企業のWebサイトや四季報から集める

 企業のほとんどはホームページを開設しているため、インターネットで検索すれば企業の住所・電話番号・事業内容など、基本的な情報を集められます。 

また、東洋経済新報社の『会社四季報』や、業界紙などを活用すれば、より詳細な情報の収集が可能です。

他方で、最近はGoogleや日本経済新聞などが無料で使用できる企業のデータベースを公開しています。

網羅的に情報を集めたいときに役立つでしょう。

ポータルサイトで検索

 インターネット検索を利用すれば、一度に多くの顧客情報を集められます。 

多数の企業情報が記載されているポータルサイトや、ターゲットになりそうな企業のWebサイトなど、地域や業種、ターゲット企業などを絞って検索しましょう。

また、最近の企業は顧客向けにSNSで情報を発信しています。

最新の状況や方針などを発信している企業もあるため、SNSも併せてチェックすると、より有効です。

時間と手間はかかりますが、適切に実行すれば精度が高いテレアポリストを実現できます。

名刺から集める

 過去に名刺交換をした企業もテレアポリストに加えれば、より充実した内容のリストが実現します。 

名刺を交換していれば、アプローチすべき担当者や、連絡先なども把握できるため、テレアポを実施するきっかけを作れるでしょう。

ただし、見込みがまったくない企業を加えるとリストの精度が低下します。

そのため、リストに加える企業は取捨選択しなければなりません。

販売会社から購入する

 リスト集めに割ける人員が少ないなら、販売会社から完成した状態のテレアポリストを購入する方法もおすすめです。 

テレアポリストの購入にはコストがかかりますが、作成する手間を完全に省けるため、社員がよりテレアポに集中できます。

もしテレアポリストを購入するなら、情報のアップデートが不要になる定期購入を選びましょう。

定期購入なら情報の更新が不要になり、よりオペレーターの業務負担を削減できます。

自社サイトのアクセス履歴を活用

 自社のWebサイトがあるなら、アクセス履歴をテレアポリストの作成に活用できます。 

マーケティングで使われるMAツールやAIを活用すれば、アクセス履歴から企業や担当者の特定が可能です。

アクセス履歴に残った企業は自社に興味がある可能性が高いため、短期間での成約が期待できます。

もちろん、アクセスしてくれた企業や担当者のすべてがテレアポ対象になるわけではありません。

見込みが低い競合他社や協力会社などは対象から省きましょう。

リスト作成ツールの活用

 リスト作成ツールとは、パソコン上で効率的にテレアポリストの作成ができるツールです。 

作成ツールなら業種や地域、キーワードなどを指定するだけで、自動で顧客情報を集め、リスト化してくれます。

もちろん費用はかかりますが、適切に運用すれば、テレアポリストに作成するコストや、作成に要する時間などを削減できます。

ただし、ツールによって使い勝手や機能の充実度などは異なるため、導入するなら入念に吟味しましょう。

加えて、有料の作成ツールを使用するなら、発生する料金にも注意しなければなりません。

リーズナブルに作成ツールを使うなら、無料のトライアル期間がある製品を選びましょう。

前もって使用感を把握すれば、実際の導入がスムーズに進みます。

SNSで検索

 Facebook・X・LinkedInなどのSNSを活用する方法もおすすめです。 

昨今の企業マーケティングでは、SNSの運用が一般化しています。

SNSは顧客・フォロワーの情報をチェックできるうえに、互いにコミュニケーションが取れる点がメリットです。

また、更新をチェックしたり、拡散したりしてくれるフォロワーも見込み顧客になる可能性が高いでしょう。

顧客のリアクションを簡単にチェックできるため、VOC分析によるコールセンターの業務改善にも役立てられます。

表計算ソフトにデータを入力する

 リスト集めが終わったら、表にまとめましょう。 

テレアポリストで管理する項目は自由に選択できますが、入力した状態の参考イメージがあると作成がスムーズに進みます。

なお、管理する項目は「BtoB」と「BtoC」で異なります。

それぞれの主な項目は次のとおりです。

  • BtoB:会社名・電話番号・住所・ホームページURL・アクション予定・クレーム
  • BtoC:会員番号・名前・性別・生年月日・家族構成・DM送付の可否・購入履歴・クレーム

他方で、Excelやスプレッドシートなどの表計算ソフトはだれでも簡単に利用できる反面、入力ミスが多くなりがちです。

入力ミスを減らすには、できるだけ手入力を避け、情報サイトからコピーしたり、RPAのように自動で取得できたりする仕組みを用意しましょう。

また、自動で情報サイトの文字列を取得するツールや、Excelのショートカットキー・フィルター機能なども活用できます。

Excelによるリスト管理は「名刺管理を自作エクセルで行う方法|CRMとの違いも解説」でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ツールを活用する

 Excelによるテレアポリストの作成は、完成までかなりの時間を要するでしょう。 

無料でダウンロードできるExcelのテンプレートもありますが、より使いやすいテレアポリストが作成するなら、テレアポリストが作成できるツールがおすすめです。

また、テンプレートは自分たちで使いやすいようにカスタマイズすると、より使いやすいテレアポリストが完成します。

テレアポリストの作成ツール比較【無料】


本章では、無料で使用できるテレアポリストの作成ツールについて解説します。
本章で解説する作成ツールは、以下のとおりです。

  • Googleアラート
  • FUMA
  • LisToss

それぞれの作成ツールの特徴について、順番に解説します。

Googleアラート

Google アラート(2024年9月時点)
引用:Googleアラート

GoogleアラートはGoogleが提供するサービスのひとつであり、登録したキーワードに関する新しい情報を自動で収集してくれます。

Googleアラート自体にリストを作成する機能はないものの、リスト作りに必要な情報収集を自動化できます。

複数のキーワード登録や、除外検索・フレーズ検索などの設定もできるため、効率的に情報を集められるでしょう。

FUMA

FUMA(2024年9月時点)
引用:FUMA

FUMAは完全無料で利用できる営業リスト作成ツールです。

無料でありながら、日本全国にある160万社以上の企業情報を網羅しており、いずれも無料で閲覧できます。

多種多様な業界・業種をカバーしているうえに、条件を絞った検索も可能です。

また、会員登録が不要であり、ブラウザ上で使用できる点も魅力です。

リスト作成も無料でできますが、CSVデータの作成は有料になるため注意しましょう。

LisTOSS

LisTOSS(2024年9月時点)
引用:LisTOSS

LisTOSSはテレアポ代行会社が提供しているテレアポリスト作成ツールです。

クラウド型のサービスであり、直感的に操作できるインターフェースを導入しているため、手軽に使用できます。

160万件の企業情報を無制限にダウンロードできるので、会社名・住所・電話番号・業種など、テレアポに必要な情報を取得してテレアポリストを作成してはいかがでしょうか。

テレアポリストの作成ツール比較【有料】

本章では、有料のテレアポリスト作成ツールについて解説します。

有料の作成ツールは、無料のものより豊富な機能を活用できる点が魅力です。

本章で紹介する作成ツールは、以下のとおりです。

  • Musubu
  • Urizo
  • BIZMAPS

いずれの作成ツールも、多くの企業で導入された実績があります。

実際にテレアポリスト作成ツールを導入する際の参考にしてください。

Musubu

Musubu(2024年9月時点)
引用:Musubu

Musubuは豊富な検索軸が魅力のツールです。

業種・地域はもちろん、企業のリアルタイムな情報でも絞り込めるため、より確度の高い情報を取得できます。

取得した情報はそのままリスト化できるだけでなく、メモやタグ付けなども可能です。

加えて、Musubuでは営業管理機能や営業分析機能なども搭載しているため、テレアポの管理にも応用できます。

Musubuの料金設定は、以下のとおりです。

フリープラン 3ヶ月スタートプラン 6ヶ月プラン 12ヶ月プラン
無料 55000円/月 50000円/月 45000円/月
※2024/1時点

Urizo

Urizo(2024年9月時点)
引用:Urizo

Urizoでは、企業データを1件当たり5円の低コストで取得できます。

Urizoは検索要件に沿って外部のデータベースから情報を抽出するだけでなく、データの内容を独自にチェックしています。

古いデータが高頻度で更新されるため、鮮度の高い情報を手軽に取得できるでしょう。

また、リスト化した情報から重複しているものを自動的に排除できる点も、Urizoの魅力です。

Urizoの料金は、以下のように設定されています。

無料版 ベーシック スタンダード プレミアム スーパープレミアム
無料 9900円/月 15400円/月 23100円/月 44000円/月
※2024/1時点

BIZMAPS

BIZMAPS(2024年9月時点)
引用:BIZMAPS

BIZMAPSは国内最大級の規模を誇る企業検索サービスであり、170万社以上の企業を網羅しています。

BIZMAPSなら独自の検索機能で、特定のキーワードやリアルタイムな情報を用いた検索が可能です。

企業データの更新も積極的に行っており、約3200人のリサーチャーがデータベースをクリーニングしているので、より鮮度の高い情報を求めている企業におすすめです。

なお、BIZMAPSの料金設定は以下のとおりです。

Free 個別購入 定額プラン5000 定額プラン1000
無料 5000円~ 3ヶ月:49900円/月
6ヶ月:34900円/月
12ヶ月:24900円/月
3ヶ月:9980円/月
6ヶ月:6980円/月
12ヶ月:4980円/月
※2024/1時点

テレアポリスト作成時の注意点

テレアポリストはうまく活用すれば、 業務の効率化を実現できますが、ポイントを押さえていないと作業が増えたり、クライアントや企業へ迷惑をかけたりしてしまいます。 

テレアポリストの作成には多大な労力が必要なため、以下の2点に注意しましょう。

  • リアルタイムで更新できるか
  • リストはひとつにまとまっているか

それぞれについて詳しく説明します。

リアルタイムで更新できるか

テレアポリストを作成して効率化を図るなら、テレアポリストは常にアップデートされ、すべての情報をスムーズに把握できる状態にしなければなりません。

テレアポリストに掲載されている一部の情報が更新されていないだけでも、 調査する手間がかかるため、その分オペレーターの作業効率が低下します。 

常に適切な状態に更新されている状態でなければ、テレアポリストは効果を発揮できません。

そのため、テレアポリストを導入する際は、リアルタイムで更新できる体制の構築が不可欠です。

リアルタイムでの更新が難しい場合は、スムーズに更新できるように担当者を決めたり、最新の情報が抽出できるツールを活用したりしましょう。

リストはひとつにまとまっているか

 大きな会社でテレアポリストを作成すると、情報量が膨大になります。 

加えてテレアポリストが複数あると、最新情報が把握できなくなるうえに、更新作業が増加しかねません。

テレアポリストを作成するなら、まずはリストの数を確認し、すべてをひとつにまとめましょう。

必要最低限のテレアポリストだけであれば、オペレーターが情報を調べる際にかかる手間を削減できます。

テレアポリストを作成して効率的に営業しよう

 テレアポリストがあれば作業の効率化が図れるうえに、社員の負担を減らせます。 

テレアポリストは自社が所有する情報を持ち寄れば作成できますが、テンプレートやツールを活用すると効率的な作成が可能です。

他方で、テレアポリストを作成するだけでは、成約や受注率を向上させられません。

作成したテレアポリストをさらに効果的に活用するには、ツールを活用する必要があるでしょう。

テレアポリストを効率的に運用するなら、アウトバンドコールシステムlisnavi(リスナビ)がおすすめです。

リスナビはダッシュボード上で架電リストの管理・進捗を確認できるほか、有効コール率などのデータを分析できるため、リストをくまなく精査できます。
営業リストとリスナビを組み合わせれば、より生産性が高いテレアポを実現できるでしょう。

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lisnavi(リスナビ)は、累計導入社数2,500社(2024年4月時点)を誇る、株式会社Scene Liveが販売するCTIシステムです。

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架電リストの作成時によく起こる失敗と3つの成功例
Written by株式会社Scene Live マーケティング部

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