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2022.06.27更新

テレアポとは?仕事内容や時給、向いている人の特徴を紹介

テレアポとは、新規顧客を獲得するために電話で営業を行う仕事です。他のアルバイトに比べると時給が高めに設定されており、未経験者でもOKの求人が比較的多い職種です。電話応対のマナーなど、将来役立つスキルが身につくことなどのメリットもあります。

本記事では、テレアポとはどのような仕事なのか、どんな人が向いているのか、仕事で成果を上げるコツなどをご紹介します。

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テレアポとは

「テレアポ」とは、「テレフォンアポインター」を略した呼称です。一般的に、企業などのコールセンターなどに勤務しており、お客さまに対して電話での営業活動を行うのが仕事となります。電話での営業では、事前に用意された顧客リストを使用してお客さまに電話をかけて、商品やサービスなどの購入・利用を勧めます。

事前に用意される顧客リストは、新規顧客の開拓が目的に準備されており、企業向けと一般家庭向けがあります。企業向けの顧客リストでは、相手企業を訪問するための事前アポイントを取ることが目的です。

テレアポの仕事は比較的、時間や曜日を選べる職場が多いので、自分の都合に合わせて「週3日、数時間だけ」や「平日午後の3時間だけ」などといった条件で働くことも可能です。また、経験を積むことで将来的にチームリーダーやチームの責任者(SV:スーパーバイザー)などへのキャリアアップも可能です。

テレアポのバイトの時給

テレアポの仕事は、基本的にどの職場でもマニュアルが準備されています。資格なども必要ではないので、未経験者の方でも働きやすい職種です。また、通常採用されると一定期間の研修期間があるので安心して働くことができるでしょう。

株式会社リクルートの調査研究期間「ジョブズリサーチセンター」がまとめた「2021年6月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査」では、三大都市圏(首都圏・東海・関西)において、他のアルバイトに比べると営業系のテレアポは時給が高いようです。三大都市圏全体の平均時給が1,099円なのに対して、テレアポは1,410円となっています。また、時給は上昇傾向にあるようです。

企業によって多少の差異はありますが、比較的高時給のアルバイトだといえます。また、企業によっては時給以外にも、契約を獲得するごとにインセンティブがもらえるところもあります。

テレアポとテレマの違い

テレアポと似ている仕事に「テレマ」と呼ばれる仕事があります。「テレマ」とは「テレマーケティング」を略した呼称です。テレアポの仕事は、前述のように新規の顧客を獲得することが目的となるため、数をこなすことが重要です。

一方テレマは、取扱商品やサービスに対して、すでに利用中の顧客や関心を持っている見込み客に対して電話などで商品やサービスの紹介などを行い、販売促進活動を行う仕事になります。そのため、テレマはすでに利用等をしている顧客を対象としているため、取扱商品やサービスに対してテレアポより専門的な知識が必要とされます。

またテレマの重要な役割として、アンケートなどを行い、顧客ニーズなどの把握や満足度のヒアリングをするといったことが挙げられます。これは、新しい商品やサービスの開発のため改善要望の収集や、既存顧客との満足度の向上など信頼関係を築くためです。

テレアポの仕事のメリット

テレアポの仕事のメリットは以下のとおりです。

ビジネスマナーが身につく
テレアポ業務は、お客さまとの直接的な対面営業ではないため、電話のかけ方や話し方に注意をする必要があります。相手に失礼な印象を与えると、企業イメージを損なってしまう恐れがあるため、その点を留意して対応を行うことが大切です。日々の業務から、電話対応などの基本的なビジネスマナーを身につけることができます。
時給が高い
テレアポは時給制が主ですが、成果に応じて時給以外にインセンティブとしてボーナスが支給される場合があります。時給は他のアルバイトと比較しても比較的に高いうえに、シフトも自由度が高いので、まとまった金額を稼ぐチャンスがある点に魅力を感じる人は多いようです。
服装や髪型が自由
直接的な対面営業ではないため、常識の範囲内であれば、カジュアルな服装はもちろん、茶髪、ネイルやピアスなど自分の好きなオシャレを楽しむことができる企業が多くあります。ただし、清潔感のない身だしなみや、過度な露出や奇抜な服装などは、職場の他のスタッフに不快感を与えることもあるので注意が必要です。

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テレアポの仕事のデメリット

テレアポの仕事のデメリットは以下のとおりです。

精神的にきつい
電話での営業のため、相手の顔が見えない分、電話をかけた相手から怒られたり、心無い言葉を言われたり、精神的にきつい面があります。しかし多くの職場では、事前の研修でロールプレイングを行っていたり、対処をまとめたマニュアルが用意してあったりするので、それほど不安に思う必要はありません。
ノルマがある
バイトに対して、ノルマ未達成によるペナルティを設けている企業はあまりありません。ですが職場によっては、電話をかけたコール数や、商品・サービスなどの契約獲得件数にノルマを設定しているところがあります。ノルマの達成は大変ですが、成績に応じてインセンティブがもらえる可能性もあります。

テレアポの仕事に向いている人

テレアポの仕事に向いている人の特徴は以下のとおりです。

人と話すのが好きな人
テレアポは電話で会話をする仕事のため、電話でのコミュニケーションが得意な人に向いている仕事といえるでしょう。テレアポは見知らぬ相手に商品やサービスの魅力を伝える仕事なので、状況に合わせて柔軟な会話ができるかがポイントです。
気持ちの切り替えが上手い人
テレアポの仕事はマニュアルに沿って電話をしますが、電話をかけた相手から理不尽なことを言われたり、電話をいきなり切られたりする場面があります。そんなとき、すぐに気持ちを切り替えて次の電話をかけることができる人は、テレアポの仕事に向いているといえるでしょう。
高収入を目指したい人
テレアポは比較的高収入な時間給ですが、成果報酬(インセンティブ)を設定している企業が多い傾向があります。成果報酬などの形で結果が数字に表れるため、能力を評価されることや成果を出すことで報酬が増える働き方に魅力を感じるのであれば、テレアポの仕事は向いているといえるでしょう。

テレアポの仕事で成果を上げる5つのコツ

テレアポの仕事で成果を上げる5つのコツを紹介します。

最初の10秒で良い印象を与える
人の印象は最初で決まるといっても過言ではありません。ハキハキと明るい声で要件を簡潔に伝えることを心がけましょう。
簡潔に話す
電話は相手の時間を奪います。簡潔にテンポ良く話をすることで会話を長続きさせましょう。
相手の話を聞く
一方的に話をすると営業感が出てしまいます。信頼関係を築くうえで相手の話を聞くことは重要です。
数をこなす
「習うより慣れろ」という言葉もありますが、数をこなすことで知見がたまるので、効率よく仕事をこなすためにも経験は大事です。
信頼感を与える話し方をする
「声」「マインド」「トーク」の3つの要素を意識することで、電話での第一印象を良くし相手に信頼感を与えることができます。

最初の10秒で良い印象を与える

テレアポでは、相手が電話に出た最初の10秒で勝負が決まると言って良いでしょう。「どのような要件で電話をしたのか」を相手に簡潔に伝えることが重要です。

前置きが長かったり、冗長な説明をいきなり始めてしまったりすると相手をイライラさせてしまう可能性があります。最初の10秒で良い印象を与えることで、電話の相手の警戒心を解き、話を聞いてもらえる状況になるでしょう。

そのためには、対面営業と同様に電話でも、自分の感情を入れることが大切です。「この話はあなたにとって良い話ですよ」と感情を移入し、ハキハキと明るい雰囲気で会話を始めることができると、相手にも気持ちよく応対してもらえるようになります。

間違っても、社名を名乗らなかったり、最初に「セールスの電話ではない」と伝えなかったりするような手法は、特定商取引法に触れることもあるので行わないようにしましょう。

簡潔に話す

電話をかけた相手が話を聞くことに同意をしてくれたら、要件を簡潔に伝えることが大事です。電話で会話をするということは、相手の時間を奪うということに留意しなければいけません。紹介したい商品・サービスの特徴の他、お客さまにとってのメリットをお客さまの立場になって伝えることが大切です。

どんなに素晴らしい商品やサービスでも長々と説明をされると、お客さまもうんざりしてしまいます。特にテレアポ初心者の場合、必要以上に前置きが長かったり、間が持たないために説明を延々としたりする傾向があるので注意が必要です。

また、商品やサービスを説明した際にお客さまから質問をいただくこともあります。そのようなときの回答や切り返しはスピードが大事です。素早い切り返しはお客さまの心証が良くなりますので、しっかりとマニュアルをマスターして会話の進め方をシミュレーションしておくと良いでしょう。

相手の話を聞く

テレアポの仕事は、見知らぬ相手に商品やサービスの魅力を伝える仕事ですが、一方的に話をしてしまうと営業感が強く出てしまうので注意が必要です。

顔の見えない電話において、相手にしっかりと寄り添えていることを伝えるには声と言葉しかありません。そこで、商品やサービスを説明した際にお客さまから質問をいただいたときなどに、お客さまの話を真剣に聞いていることを伝えるうえでも、相槌などは必要不可欠です。適切なタイミングで相槌を入れながらお客さまとの会話を続けることで、お客さまに「話をしっかりと聞いてくれている」、「質問の意図を理解している」という安心感を与えることができます。

また、会話の中でお客さまと同時に話を始める場面があります。このような場合は、すぐにお客さまに譲るようにしましょう。できるだけお客さまの話を遮らず話を聞く姿勢を持つことで、より安心感を与えることができます。

数をこなす

皆さんが想像するように、テレアポの成功率は決して高くありません。そのためにも成功率を上げるためには、ひたすら仕事に慣れるのが一番の近道となります。もちろん、ただ電話をかけているだけではセールストークが向上することはありません。数をこなしていくと、知見がたまり上手くいくパターンや上手くいかないパターンを見極められるようになっていくはずです。

そのためにも、業務の締めくくりとして自分なりの振り返りと改善を行うことが大切です。慣れてくることで、お客さまが商品やサービスに対して興味を少しでも持っているのか?会話を続けることで契約につなげることができるのか?などといった見込みの有無がわかるようになってきます。効率よく仕事をこなすためにも、「習うより慣れろ」の気持ちで、1本でも多く電話をかけるようにして仕事に慣れることで、成功率は自然と上がっていくはずです。

信頼感を与える話し方をする

電話での印象を決定するのは、「声」「マインド」「トーク」の3つです。声だけでのコミュニケーションになるので、この3つの要素を意識することで、電話での第一印象を良くすることができます。

どのような「声」で話をするのかというのは、重要な要素です。第一印象を決めるので明るい声でハキハキと話をしましょう。
マインド
営業の電話をかける際に自信を持っていないと、話が冗長になったり相槌の間がおかしくなったりしてしまいます。お客さまに紹介する商品やサービスを紹介するときは、「この商品・サービスは素晴らしい」という自信を持って電話をする「マインド」も重要です。
トーク
トークとは言葉のキャッチボールです。一方的に話すのではなく相手の話を聞くことで、関心を共有することができます。

まとめ

テレアポは比較的時給が高く、将来のビジネスシーンで活用できる電話応対のマナーや営業スキルなどが身につく職種です。会話をすることはテクニックですので、コツを掴めばどんな人でもできる仕事といえるでしょう。インセンティブなどで成果が数字に表れるので、能力を評価されることに魅力を感じるのであれば、テレアポの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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