- 営業テック
- 2025.08.05
CTIシステムとは?基本機能や種類・導入のメリットをわかりやすく解説!

コールセンターや営業活動において顧客へのアプローチを効率的にするために、CTIシステムの導入を検討している企業は少なくありません。
しかし 「CTIがどのようなシステムかわからない」 と課題を抱えていませんか。
本記事ではCTIとは何か、基本機能や導入するメリットのほか、システムの選び方についてわかりやすく解説します。
おすすめのCTIシステム16選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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CTIシステムとは?意味や仕組みを紹介
CTIとは「Computer Telephony Integration」の略で、コンピューターと電話やFAXを統合させる機能です。
コンピューターと電話の連携により、スタッフは電話対応しながらも顧客情報を確認しながら入力ができるため、業務効率が格段に高まります。
しかし、CTIについてきちんと把握している企業や担当者は少ないのが現状です。
CTIと混同しがちなコールセンターシステムとPBXとの違いについて、わかりやすく解説します。
コールシステムとの違い
コールセンターシステムとは、 CRM(顧客情報を管理するシステム)やFAQ(よくある質問と回答)なども含めたシステムの全体像を指す言葉 です。
CTIは、コールセンターシステムの中で「パソコンと電話を結合する役割」を持ち、コールシステムを形成するシステムのひとつといえます。
そのため、 「コールシステム=電話業務システムの全体」「CTI=コールシステムの一部で、パソコンと電話を結合する機能」 といえます。
PBXとの違い
PBXとは「Private Branch Exchange」の略で構内交換機と呼ばれ、 電話回線を制御する仕組み という意味です。
外線を内線に振り分けたり、内線同士をつないだり、異なる電話機からでも代表番号から外線発信ができたりとさまざまな役割を果たしています。
PBXは、複数の電話機を設置するコールセンターや企業において、円滑に電話回線を利用するためのシステムです。
CTIとPBXの違いについて詳しく知りたい方は、
「CTIとPBXは何が違う?仕組みや連携の構成図について解説」をご覧ください。
CTIのユーザー企業
CTIは、 「アウトバウンドコール(企業から顧客に電話をかける業務)」「インバウンドコール(顧客からの電話を受ける業務)」を行う企業で使われているコールシステムに含まれる機能の一部 で、主に以下のような業務を行う企業に導入されています。
【アウトバウンドコール】
・テレアポ
・電話営業
・支払督促
・アンケート調査
・世論調査
【インバウンドコール】
・カスタマーサポート
・問い合わせ対応
・通販受付
・反響型営業
このような、電話の受発信業務を行う企業のすべてがCTIのユーザー企業になります。
CTIとは?基本機能をわかりやすく解説
CTIには、コールセンター業務や営業業務の課題を改善する機能が多数搭載されています。
CTIの基本機能は以下の通りです。
- ポップアップ機能
- 全通話録音
- 電話制御機能
- ACD(着信分配)
- IVR(自動音声応答機能)
- モニタリング機能
- ワンクリック発信機能
- オートコール機能
- プレディクティブコール機能
- リスト管理機能
- トークスクリプト共有機能
- レポーティング機能
- ソフトフォン機能
- CRMシステム連携
それぞれの機能について、わかりやすく説明します。
ポップアップ機能
ポップアップ機能とは、着信があった際に 顧客の名前や問い合わせ履歴などが瞬時にモニターに表示 される機能です。
スタッフがいちいち顧客の名前や連絡先などを聞き出す手間を省けるため、電話対応の時間短縮や顧客満足度の向上が期待できます。
全通話録音
全通話録音は、 録音データや着信履歴をパソコンなどに保存する仕組みで、全通話を自動的に録音し6ヶ月間保存 します。
録音記録を残すことで、「言った、言わなかった」のクレームを防ぎ、通話内容を分析することで顧客対応が改善されます。
電話制御機能
電話制御機能とは、1人のスタッフに 架電が集中しないように、均等に架電を割り振る 機能です。
業務の偏りをなくすことで、スタッフの対応件数に対する不平不満を軽減し、職場環境を整える効果があります。
電話制御機能は、コールセンターを適切に運営するためには欠かせません。
ACD(着信分配)
ACDとは「Automatic Call Distribution」の頭文字で、事前に設定した条件のもとで自動的に電話を振り分ける機能です。
スタッフの対応状況やスキルによって、顧客からの着信を効率的に振り分けられます。
例えば、営業トークが上手なスタッフに優先的につなげることで、成約率アップが望めます。
また、「ただ今電話が混み合っています。後ほどおかけ直しください」とアナウンスされたことはありませんか。
ACDでは 対応待ちとなっている着信(待ち呼)に対して、音声アナウンスを流すことで離脱を防ぐ 効果があります。
IVR(自動音声応答機能)
IVRとは「Interactive Voice Response」の略称で、 着信後に音声ガイダンスによる自動応答を提供 するシステムです。
スタッフと会話する前に「○○の方は1番を、○○の方は2番を押してください」のようなガイダンスを耳にしたことはありませんか。
音声ガイダンスを活用することで、対応時間の短縮や通話に対するストレスを軽減させる効果が見込めます。
営業時間外にも設定すれば、人員不足の企業でも24時間365日の顧客対応が可能です。
モニタリング機能
モニタリング機能とは、 スタッフの稼働状況や電話内容を、画面上でモニタリングする機能 です。
スタッフのコミュニケーション能力は、数字では推し量れません。
モニタリング機能では客観的にスタッフの人事評価ができ、コールセンター全体の品質向上に役立ちます。
トラブルが発生した際は、管理者から瞬時に指示を出せるメリットも見逃せません。
ワンクリック発信機能
ワンクリック発信機能とは、リストから電話番号を選択し、ワンクリックで発信できる機能です。
番号を入力する必要がないため、かけ間違いなどのミスを防ぐのにも役立ちます。発信効率の改善にも効果的で、ワンクリック発信機能を活用することで、打電と比較して発信効率が1.5~2倍(※)もアップします。
(※)List Navigator.のワンクリック発信を導入した場合の活用事例
オートコール機能
オートコールとは、 繋がるまで連続で自動発信する機能 です。
「架電リストを元にシステムが自動で連続発信し、通電後にスタッフに接続」といったフローを構築でき、発信業務の自動化によってスタッフを増員することなくアプローチ量を増やすことができます。
電話がつながらなかった場合は自動的に不在ステータスが入力されるモデルもあり、入力工数を削減する効果も期待できます。
また、常時オートコール設定を行うことで、スタッフのサボり防止にも効果的です。
プレディクティブコール機能
プレディクティブコール機能とは、 架電リストをもとに多回線で自動発信を行い、通電した番号だけを待機しているスタッフに転送する機能 のことです。
オートコールとの違いは、単一回線ではなく多回線による自動発信を採用している点。通電率がなかなか改善されない場合は、プレディクティブコールを活用することでスタッフの待機時間を大幅に削減できます。
また、不在の場合は自動で不在ステータスになるため、システムへの入力工数も削減できます。
発信効率を高めつつスタッフの業務負担も和らげる、アウトバウンドコールに欠かせない機能のひとつです。
リスト管理機能(見込み管理機能)
リスト管理機能とは、CTI上で作成した架電対象リストをパソコンなどで確認できる機能です。
「架電結果ステータスやリサーチ情報などから顧客を絞り込める検索機能」「見込みがあると判断した顧客に再架電する日時を設定・通知できる見込み管理機能」の他、架電禁止登録などが可能なモデルもあり、クレーム対策やスタッフのストレス軽減などにも効果があります。
トークスクリプト共有機能
トークスクリプトとは、顧客と話す内容や流れをまとめた台本・マニュアルのことです。
トークスクリプト共有機能を活用することで、 通話中、各アポインターにマニュアルやお知らせを表示することができます 。
レポーティング機能
レポーティング機能とは、システムに保存されたスタッフの稼働状況をまとめられる機能です。
「架電件数の達成率」「エリアや時間帯別の成果」「スタッフごとの個人実績」などなど、さまざまなデータをアウトプットでき、スタッフのスキルアップや業務改善に活かす ことができます。ソフトフォン機能
ソフトフォンとは、 パソコンで電話の発着信ができるようになるソフトウェア です。
電話業務をリモート化するときに便利な機能で、自宅のパソコンにソフトウェアをインストールするだけでコールセンターに必要な環境を構築できます。
専用の固定電話機を準備する必要がないため、導入コストを抑えつつ、電話業務のリモート化を推進できます。最近では、ソフトフォン機能が搭載済みの製品も登場しており、ブラウザからサービスにログインするだけで電話機能を活用できるモデルもあります。
CRMシステム連携
CRMとは「Customer Relationship Management」の頭文字で、顧客関係管理という意味です。
CTIは電話とコンピューターを統合するだけでなく、その他さまざまな利便性の高いアプリケーションとの連携ができます。
CTIと特に 親和性が高いCRMを連携させることで、顧客情報を迅速にスタッフの操作画面にポップアップ表示 することが可能です。
スタッフは顧客のニーズを満たした対応ができるため、カスタマーエクスペリエンスの向上が見込めます。
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CTIとは?システムの種類をわかりやすく紹介
CTIの提供形態は、以下の通りです。
- クラウド型
- オンプレミス型
クラウド型は、サーバーの設置が不要でスピーディーに運用が開始できます。
一方でオンプレミス型はいちからシステムを構築しますが、拡張性が高いのが特徴。
CTIの業務形態は、以下の2種類です。
- インバウンド型
- アウトバウンド型
インバウンド型は受信業務、アウトバウンド型は発信業務を担っています。
コールセンターを適切に運用するために、それぞれの概要をきちんと把握しましょう。
クラウド型
クラウド型とは、 ベンダーがクラウド上に設置したサーバーにインターネット接続をしてアクセス する仕組みです。
自社でサーバーを設置したり、新たにCTIシステムを構築したりする必要がありません。
インターネット環境とパソコン、ヘッドセットがあれば、いつでもCTIの導入が可能です。
初期費用を抑えたい、コールセンターの運営開始までに時間がない企業には、クラウド型をおすすめします。
ただし、拡張性が低いため機能をカスタマイズしにくいのがデメリットです。
さらに、ベンダーのセキュリティ対策が万全でないと情報漏洩のリスクがあるので注意してください。
関連記事:クラウド型CTIシステムとは?メリット・デメリットとおすすめのサービス
関連記事:クラウド型CTI比較8選|機能やメリットをわかりやすく解説
オンプレミス型
オンプレミス型とは、CTIを導入する企業が 自社内にサーバーやネットワーク機器などを用意し、いちからシステムを作る タイプです。
サーバー設置には専門知識が必須で、クラウド型と比較して時間と導入コストがかかってしまいます。
しかし、カスタマイズがしやすいため既存システムとも連携しやすく、最適化されたオリジナルシステムの構築が可能です。
自社サーバーの利用により、セキュリティ強度が高いのもメリットといえます。
インバウンド型
インバウンド型とは、 問い合わせや注文業務のような入電対応 に特化したシステムです。
インバウンド型のCTI導入を検討している場合、IVR機能やACD機能、ポップアップ機能、CRMとの連携ができるかどうかを確認しましょう。
スムーズで正確な顧客対応が期待でき、顧客満足度アップが狙えます。
アウトバウンド型
アウトバウンド型とは、 架電業務に重点を置いた CTIシステムです。
テレアポ業務など効率的に架電数を増やしながらも、スタッフの業務負担を軽減できるシステムが重宝されます。
例えば、以下のような機能の導入を検討してみましょう。
- プレディクティブコール:事前に作成した架電リストの連絡先に一斉架電を行う
- オートコール:繋がるまで連続で自動発信する機能
- ワンクリック発信:電話番号を入力せずにワンクリックで発信を行う
CTIシステムと連携が可能な外部システム
CTIと連携が可能な外部システムとしては以下があります。
- IP-PBX/クラウドPBX
- 顧客管理システム(CRM)
- 営業支援ツール(SFA)
- FAQシステム
- チャットボット
このような外部システムとの連携によって、CTIの利便性が高まり、電話業務をさらに効率化できます。
IP-PBX/クラウドPBX
PBXとは、 構内交換機と呼ばれる電話回線を制御する仕組み です。
「外線を内線に振り分ける」「内線同士をつなぐ」「異なる電話機からでも代表番号から外線発信できるようにする」など、電話業務に欠かせないさまざまな役割を果たしています。
このようなPBXの機能を、電話回線ではなくインターネット回線でできるようにしたのがIP-PBX/クラウドPBXです。
PBXをインターネット回線で使えるメリットは、 CTIシステムとの連携が容易になることと、電話回線に依存せずに業務に必要な環境を構築できる こと。
インターネット回線があれば、どこでも業務環境を整えることができるので、コールセンターを立ち上げる際のコストダウン、リモートワークの推進などに役立ちます。
顧客管理システム(CRM)
顧客管理システム(CRM)は、顧客情報や対応履歴などを一元管理し、分析・共有するためのシステムです。
CRMとCTIを連携させることで、電話番号と顧客情報・対応履歴が紐づけられ、通話時のスタッフに情報を表示できます。モニターに表示された情報を確認しながら顧客と会話ができるので、顧客対応の品質が向上する他、顧客情報の分散を防ぐのにも役立ちます。
営業支援ツール(SFA)
営業支援ツール(SFA)とは、商談から受注までの進捗状況やステータスなど、営業活動に必要な顧客情報を管理するためのシステムです。
CTIとSFAを連携することで「商談履歴などをもとに発信の優先度を決定する」「SFAの画面上から電話をかける」など、架電営業の業務効率化に役立ちます。アウトバウンドコールの中でも営業が含まれる業務に欠かせないシステムといえます。
FAQシステム
FAQとは、よくある質問とその回答をまとめたシステムのことです。
FAQシステムとCTIを連携することで、顧客対応時に活用する類似回答例や参考マニュアルとして活用でき、質問・疑問に対しての回答もスムーズに。対応品質の向上が期待できる他、スタッフの心理的な負担を軽減する効果も期待できます。
また、よくある質問への回答を統一できるため、ノウハウやクオリティの偏りを防ぐのにも役立つでしょう。
チャットボット
チャットボットは、問い合わせをしてきた顧客と対話ができるアプリケーションです。
CTIとの連携によって、「よくある質問への回答はチャットボットで行う→チャットボットでの回答が難しい場合は電話でスタッフにつなげる」といったフローが構築 できます。スタッフにはチャット履歴がポップアップ表示されるため、通電後の対話もスムーズに行えます。
「よくある質問に対しての回答」といった、ルーチン化しやすい業務を自動化するのに役立つシステムです。
CTIシステムを導入するメリットとは?
CTIを活用することで得られるメリットは、以下の通りです。
- 電話業務を効率化できる
- コストを削減できる
- 顧客の満足度を向上させられる
- マーケティングや営業活動へ活用できる
- テレワークに対応しやすい
- 組織再編に対応しやすい
CTIを導入するメリットや期待できることを説明します。
電話業務を効率化できる
CTIを導入することにより、電話業務を効率化できます。
CTIとCRMが連携すれば、スタッフは 顧客情報を検索する必要がなくなり、スピーディーに顧客対応が可能 です。
着信の振り分けやワンクリック発信などを活用すれば、テレアポ業務も迅速に行えます。
コールセンターを導入している企業や問い合わせの件数が多いECサイトを運営しているなら、CTIを有効活用しましょう。
コストを削減できる
CTIを活用すれば、コスト削減効果も期待できます。
電話業務の効率化を実現すれば、スタッフの稼働時間を短縮することが可能です。
また、ワンクリック発信などを活用すれば、手入力によるミスを防止できます。
入力ミスがなくなると、再架電をする必要がありません。
稼働時間の短縮や業務の効率化は、人件費や通信費のコスト削減 につながります。顧客の満足度を向上させられる
顧客満足度を向上させられるのも、CTIを導入するメリットの1つです。
顧客は一刻も早く疑問や悩みを解決してほしくて電話したのに、たらい回しや長時間待たされると企業に対して不信感を抱くかもしれません。
CTIを導入すれば、スタッフは通話する前に顧客情報を把握することが可能です。
顧客を 待たせることなく速やかな対応 ができるため、顧客満足度アップにつながります。
マーケティングや営業活動へ活用できる
CTIに搭載されている通話記録やテキスト化を利用すれば、マーケティングや営業活動に活用できます。
顧客との会話は、 リアルなニーズを収集できる絶好のチャンス です。
顧客の生の声をテキスト化して、営業やマーケティング部門とのデータと連携してみましょう。
テレワークに対応しやすい
クラウド型のCTIなら、テレワークでの電話業務や管理業務に対応しやすいです。
テレワークで使用するパソコンにCTIソフトウェアをインストールすれば、固定電話や業務用のスマートフォンを用意する必要がありません。
クラウド型のCTIは、 設備コストを抑えながら多様化する勤務形態に対応 できます。
組織再編に対応しやすい
組織再編に対応しやすいのも、クラウド型CTIシステムのメリットです。
固定電話や従来のビジネスフォンの場合、内線番号やグループの設定は専門業者に依頼しなければなりません。
一方でCTIを導入すれば、 サーバーを増設する必要もなく、管理画面上で内線番号やグループの設定を簡単に変更 できます。
CTIシステムを導入するデメリットは?
CTIの導入には以下のようなデメリットもあります。
- 導入に費用がかかる
- 導入に時間がかかる
- スタッフへの教育が必要
- CTI導入の効果が得られない可能性がある
デメリットの詳細や注意すべきポイントについて詳しくご紹介します。
導入に費用がかかる
CTIの費用は種類によってさまざまですが、 一般的には「クラウド型=低め」「オンプレミス型=高め」 の傾向があります。
いずれにしても費用がかかるのは避けられず、導入のための予算が必要です。
どのくらいの規模でどのような機能が必要なのかを吟味し、複数のシステムの中から費用対効果の高いものを選ぶことが大切です。
導入に時間がかかる
導入の検討、導入システムの比較、トライアル、導入後の体制整備など 、CTIを実際に使い始めるまでには一定の時間がかかります。オンプレミス型の場合は「開発」というフローも追加されるため、さらに時間がかかることも。
クラウド型の場合は契約後すぐに使用を開始できますが、「実際に使い始めるまでには一定の時間がかかる」ということを覚えておきましょう。
スタッフへの教育が必要
CTIは、どんな人でもすぐに使い方を覚えられるように開発されていますが、それでもスタッフへの教育は不可欠です。
「マニュアルを作成する」「業務フローを整理する」などの準備段階から、実際の操作方法を伝えるトレーニングまで、CTIを使った業務に慣れるまでには一定の時間がかかります 。このような教育の負担を軽減するためにも、わかりやすく使いやすいシステムを選ぶことが大切です。
CTI導入の効果が得られない可能性がある
CTIにはさまざまな種類があるため、 業務形態やコールセンターの規模に合わせて相性の良いシステムを選ぶ必要があります 。
万が一選び方を間違えると、「思ったような効果が得られない」「効果はあるもののコストがかかりすぎる」といったトラブルにつながることも。
このようなトラブルを防ぐには、解決したい課題や導入の目的を明確にして、複数のシステムから自社に合ったものを選ぶ必要があります。
CTIシステムの導入に適したケースは?
CTIシステムは、電話業務とコンピューターを連携させることで業務効率を高めるツールです。
以下のような課題や状況を抱える企業では、CTIの導入が特に効果的です。
- 電話業務の規模が大きくなってきた
- 架電数・リスト管理を効率化したい
- 架電結果の分析・改善が必要
- CRM・SFAと連携させたい
電話業務の規模が大きくなってきた
営業・テレアポ部門の人員や架電件数が増加すると、個々の対応状況をExcelや手作業で管理するのが難しくなっていきます。
このような場合にCTIを導入することで、 通話ログや進捗状況をリアルタイムで一元管理でき、作業の属人化を防ぎつつ、スタッフ間の連携もスムーズ になります。
架電数・リスト管理を効率化したい
架電リストの割り当てや結果管理といった管理・入力業務を手作業で行うと、ミスや二重対応が発生する恐れがあります。
CTIを導入すれば、 リストの自動配分・進捗管理・ステータス設定などが可能になり、業務の抜け漏れや重複を防止 できます。
架電結果の分析・改善が必要
営業活動の改善には、架電結果(通話時間、成功率、対応内容など)の可視化と分析といったプロセスが不可欠です。
各スタッフの成果をレポーティング・分析できる機能を搭載したCTIを導入することで、 データに基づいた改善ポイントの抽出やオペレーターごとの成績把握が可能になり、営業効率を大きく高める ことができます。
CRM・SFAと連携させたい
顧客情報を営業活動やテレアポに活かしたい場合、CTIとCRMやSFAといったシステムを連携させる必要があります。
CTIとCRMやSFAを連携することで、 顧客との通話履歴や対応履歴がCRM・SFAに自動で記録され、過去の情報を確認しながら、よりパーソナライズされた案内 を行えるようになります。
CTIシステムを選ぶときの6つのポイント
CTIとわかりやすく言っても、ベンダーによって提供されるサービス内容が異なります。
CTIシステムを選ぶときは、以下のポイント6つをチェックしてください。
- 自社の課題を解決できるか
- インバウンドかアウトバウンドか
- 利用できる人数・規模はどのくらいか
- 既存のシステムと連携できるか
- セキュリティ対策は万全か
- サポート体制が充実しているか
自社に最適なCTIシステムを選択できるように、わかりやすく解説します。
自社の課題を解決できるか
CTIを導入する前に、自社の課題や改善したい項目を明確にしましょう。
CTIシステムによって、搭載している機能や特徴が異なるので注意が必要です。
検討中のCTIが、 自社の課題を解決できる必要な機能が搭載されているか 確認しましょう。
対応の遅さに課題を抱えているのか、テレアポの獲得率を高めたいのかなど、CTI導入目的を明確にすれば選ぶ際に迷いません。
インバウンドかアウトバウンドか
インバウンドかアウトバウンドかも、大切な選定ポイントの1つです。
CTIシステムは、入電対応に特化したインバウンド型と架電対応に重きを置いたアウトバウンド型の2種類あります。
自社がどちらの業務形態を重視しているのかを確認し、システムを選定しましょう。
インバウンド型は 商品の受注や問い合わせ対応、カスタマーサポート、宿泊や交通、診療などの予約対応を行っている業界 向けです。
速やかに顧客からの問い合わせに対応できるシステムが求められます。
一方でアウトバウンド型は、 テレアポ業務や市場調査、イベント告知業務を行う業界 におすすめです。
効率的に架電し営業業務の生産性をアップする機能が欠かせません。
また、提供形態がクラウド型かオンプレミス型のどちらが向いているかも忘れずに検討しましょう。
利用できる人数・規模はどのくらいか
利用できる座席数や規模がどれくらいなのか、忘れずにチェックしてください。
座席数や規模により、対応するシステムやプランが異なります。
せっかくCTIを導入しても、 自社に適切な座席数を確保しなければ、問い合わせに速やかに対応できない かもしれません。
余計なコストが発生する恐れもあるので、自社の対応人数に適しているかどうかを確認してください。
既存のシステムと連携できるか
業務効率化を目指すなら、既存や外部システムと連携できるかどうか確認してください。
CRMやSFAなどのシステムをすでに運用しているなら、導入したいCTIと連携できるかどうか問い合わせましょう。
外部サーバーを利用するクラウド型CTIだと、 連携できるシステムに制限 があるからです。
期待する効果を得るためにも、CTIを導入する前に必ず確認しておきましょう。
セキュリティ対策は万全か
セキュリティ対策が万全かどうかも、CTIを選定する際に大切なポイントの1つです。
クラウド型のCTIは社内サーバーと外部サーバーを連携させるため、セキュリティ対策が万全かどうかのチェックは欠かせません。
セキュリティ対策が甘いと、 機密事項や個人情報の漏えいを起こす 可能性があります。
導入前にホームページやパンフレット、データ管理について確認しましょう。
サポート体制が充実しているか
ベンダーによるサポート体制が充実しているかどうかも重要なポイントです。
平日だけでなく、土日や夜間に万が一トラブルが発生した場合に、迅速に対応できなければ顧客からの信頼を失うかもしれません。
CTIシステムのサポートが 休日や夜間対応が可能であれば、いざトラブルが発生しても安心 です。
電話やメールだけでなく、自社サイトのチャット、出張サポートなどさまざまなサポート方法を実施しているかどうかもチェックしてください。
社内にITに詳しい人材がいない、CTI導入が初めての企業は、手厚いサポートが受けられるサービスを選びましょう。
CTIシステムの導入事例
実際にCTIシステムを導入して自社の課題を解消した企業を3社紹介します。
- ITベンダー企業さま:架電効率が飛躍的にアップし、アポイント獲得数は2.8倍に。
- BPO・テレアポ代行企業さま:プレディクティブコール*活用で架電数も30%UP
- BPO・テレアポ代行企業さま:教育体制の構築によりアポ獲得数が飛躍的にUP!
(※)2025年7月時点
成功事例を参考に、CTIシステムの導入を検討しましょう。
ITベンダー企業さま:架電効率が飛躍的にアップし、アポイント獲得数は2.8倍に。
従業員が100~199名のITベンダー企業さまの導入事例です。
CTIシステムの導入前は電話番号を手入力しており、架電効率が非常に悪く、架電以外のところに多くの時間を取られていたことが課題でした。
CTIシステム導入後は、 打電による発信業務から解放され、発信数が約2.8倍 まで増加。管理が煩雑になっていたExcelでのリスト管理から、CRMと連携したCTIシステムで管理することでアポ獲得率も上昇しました。
導入事例の詳細はこちら
BPO・テレアポ代行企業さま:プレディクティブコール*活用で架電数も30%UP
従業員が100〜199名のBPO・テレアポ代行企業さまの導入事例です。
架電効率に課題を感じていた同社は、多回線同時発信を行うプレディクティブコールを搭載したCTIを導入。
プレディクティブコールを活用することで、 オペレーターの待ち時間が軽減し、CTIシステムを導入する前と比較して、 架電数が30%向上 しました。
さらにAPIとの連携で、効率的に報告業務ができるようになりました。
導入事例の詳細はこちら
BPO・テレアポ代行企業さま:教育体制の構築によりアポ獲得数が飛躍的にUP!
従業員が20〜49名のBPO・テレアポ代行企業さまの導入事例です。
同社は部署の立ち上げに伴って、テレワークに対応するシステムの導入を検討。部署の立ち上げと同時にCTIシステムを導入し、これまで整っていなかった教育体制の基盤を構築しました。
録音データと分析機能画面を活用し、 新人オペレーターにも客観的なアドバイス をするなど教育に役立てています 。1つの管理画面でオペレーターの稼働状況や分析機能を確認できるので、テレワーク中でも管理しやすくなりました。
導入事例はこちら
【業務形態別】おすすめのCTIシステム20選|わかりやすく紹介
おすすめのCTIシステム20選を業務形態別にわかりやすく紹介します。
- アウトバウンド向けのCTIシステム6選
- インバウンド向けのCTIシステム3選
- インバウンド・アウトバウンドに対応するCTIシステム11選
さまざまなベンダーが提供するCTIシステムの機能や特徴を比較してみてください。
(※)2025年7月時点
アウトバウンド向けのCTIシステム6選
アウトバウンド向けのおすすめのCTIシステムは以下の6つです。
lisnavi(リスナビ)
株式会社Scene Liveが提供するlisnavi(リスナビ)は、クラウド型のテレアポシステムです。
オートコールで繋がるまでの工数を自動化する機能や、リスト・スタッフ・成績を1画面で管理・分析できるダッシュボード機能を搭載 しており、架電業務の課題解決に優れています。
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
業務形態 | アウトバンド |
主な機能 |
・オートコール ・再コール ・グループ発信 ・クイック発信 ・ワンクリック発信 ・トークスクリプト共有 ・スタッフ分析 ・ダッシュボード ・リスト別分析 ・ステータス分析 ・架電時間分析 ・複数プロジェクト管理 ・CSVインポート・エクスポート ・事前情報管理 ・見込みステータス管理 ・モニタリング ・ウィスパー(ささやき) など |
費用 | 月額5,000円 /ブース から |
URL | 【公式】lisnavi(リスナビ)|旧:List Navigator. |
アウトバウンド型システムのリスナビを詳しく知りたい方は、lisnaviのサービス資料をご覧ください。
Mostable
Mostableは、株式会社シナジーが販売するアウトバウンド向けのCTIシステムです。
「圧倒的な通話料金の安さ」「わかりやすい画面」「架電状況をリアルタイムで管理できる」などの特徴があり、これまで多くの企業に導入されてきました。
アウトバウンドコールに必要な機能を網羅しており、 通話コストの削減やコール数の増加などにお悩みの方におすすめ です。
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
業務形態 | アウトバンド |
主な機能 |
・リストの分配と共有 ・個人テレアポリスト作成 ・オートコール ・発信通知番号の選択 ・内線転送・外線転送 ・コールステータス、チェック項目のカスタマイズ ・モニタリング・ウィスパリング設定 ・重複電話番号検知機能 など |
費用 | (※)要お問合せ |
URL | クラウドCTIシステムならアウトバウント業務特化のMostable(モスタブル) |
Mostableは、相談から導入までの期間が短いのもポイントです。 パソコンとヘッドセットがあれば、最短1週間で運用スタートが可能 です。
高機能なCTIを短時間で導入したいという方はぜひ詳しくチェックしてみてください。
ComdeskLead
Comdesk Leadは、株式会社widsleyが販売する、国内初の携帯電話から発信できるCTIシステムです。インターネット環境がなくても、携帯電話に専用アプリを入れるだけでシステムを利用できます。
機材や回線工事が不要なので、初期費用を抑えることが可能。 月額料金もライセンスと通話料を含めて、1IDにつき6,000円〜と安価です。もちろん固定IP電話での利用も可能で、さらに豊富な機能を使用できます。また、高性能AIを用いて、自動文字起こしや要約の作成も可能です。顧客情報や架電後のステータス管理などの際のカスタマイズの自由度が高いのも魅力。架電の効率化と最大化、管理工数の最適化が期待できます。
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
業務形態 | アウトバンド |
主な機能 |
●携帯電話使用時 ・かけ放題 ・090/080/070発信 ・全通話自動録音 ・オートコール ・転送 ・保留 ・自動アナウンス など ●IP回線使用時 ●その他 |
費用 |
・月額費用:1ID 6,000円〜 (※)ライセンスと携帯電話利用料(話し放題、パケット5G)が含まれます。 |
URL | Comdesk Lead (公式) – Comdesk(コムデスク)のアウトバウンドコールシステム CTI |
Comdesk Leadの魅力は、携帯電話を使って架電業務ができること。 シーンを選ばずに営業活動が可能なので、在宅やテレワークを積極的に取り入れている企業におすすめ です。
また、案件や商材ごとの管理もしやすくカスタマイズ性も高いので、営業代行や複数事業を行っている企業に適しています。
Pickupon
pickuponは、pickupon株式会社が販売する、電話営業に特化したCTIシステムです。
「通話内容を自動で音声✕テキスト化」「CRM・SFAなどチームのワークスペースへ自動入力&シェア」 など、電話営業でよくある課題を解決する機能を搭載。顧客とのやりとりをナレッジとして蓄積して共有する機能もあり、属人化やスキルの偏りなども解決してくれます。多種多様な外部ツールとの連携も可能で、既存のシステムにスムーズに導入できます。
提供形態 | クラウド型 |
---|---|
業務形態 | アウトバンド |
主な機能 |
・ニーズアナリティクス機能 ・カスタマープロファイル機能 ・IP電話 ・自動録音・再生・文字起こし ・クリックコール機能 ・外部ツールとの連携 ・発信・発着元の番号表示 ・着信時デスクトップ通知 ・通話履歴のダウンロード ・スマホアプリ など |
費用 |
・初期費用:0円 ・月額:6,000円/ID+通話料金 |
URL | AIが通話内容を自動でサマって記録してくれる 会話サマリーAI電話 pickupon ピクポン |
pickuponは、AIによる通話内容の自動書き起こしと、 CRMとSFAへの自動入力が特徴のコールセンターシステム です。
コールセンターシステムとCRM・SFAとの連携、または入力業務の負担軽減などを検討されている方におすすめです。
サスケ
サスケ(Saaske)は、株式会社インターパークが販売するアウトバウンド向けCTIシステムです。
見込み客を受注につなげるセールス&マーケティング支援ツールに特化しており、2025年3月時点で1,000社以上で導入され、継続率は98.9%。2009年リリースの「テレアポ職人」から受け継がれる新規開拓向けのツール で、電話営業がメインの企業に最適です。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバンド |
主な機能 |
・条件に当てはまる見込み客リストの作成 ・CTI電話 ・通話録音データの自動記録 ・顧客対応履歴の登録・閲覧 ・見込み客別の次回予定のアラート設定 ・着信ポップアップ機能 ・一定スコアを超えた企業の通知・自動メール配信 ・データの一括インポート ・情報登録時に既存データと自動で紐付け ・名刺の自動入力 ・選択式・記述式アンケートのデータ化 など |
費用 |
・基本料金 月額30,000円~ ・1アカウント 月額2,000円(※最小契約:5アカウント) |
URL | クラウドサービス「サスケ」 – リード管理で成果が変わる、新規営業支援システムです。 |
名刺管理や案件管理、API連携、CTI機能など豊富なオプション機能があり、必要な分だけ利用できます。
Zoomを使ったオンラインデモ説明もあり、事前にUIや操作性なども確認できるのもポイント です。CALLTREE
CALLTREEは、株式会社ジーシーが販売するアウトバウンド向けのCTIシステムです。
クラウド型システムのためロケーションフリー・自社システム不要で、 申し込みから最短翌日の即導入が可能 。シンプルで操作性の高いシステムで、データの集計や分析・情報共有の機能も充実。セキュリティに重点を置き、信頼性の高いデータセンターを使用しているのも魅力です。
また、 クラウドPBX機能を搭載し、アウトバンド特化だからこその使いやすさが魅力 です。B to C・B to B形態の新規開拓事業や既存顧客管理・進捗管理ができるシステムを探している企業におすすめです。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバンド |
主な機能 |
・各種発信機能 ・各種受信機能 ・各種サポート機能 ・各種マネジメント機能 ・各種業務設定機能 ・顧客情報管理機能(CRM) など |
費用 |
・コールセンター専用回線を使用 ※料金の詳細は要お問合せ |
URL | CALLTREE | CALLTREE(コールツリー)アウトバウンドコンタクトセンターの自動架電テレマーケティング-クラウド型CTIコールセンターシステムです。 |
CALLTREEは、スピーディーにコールセンターを開設したいニーズに応えてくれます。必要機材はパソコンとインターネット環境・ヘッドセットのみで、運用前に無料デモでお試し体験も可能です。
機能性の高さと現場が使いやすいインターフェース、何かあった時のサポートの迅速さも好評なので、 コールセンターの新規導入にもおすすめ です。
また、1席から利用可能なので、現在の架電業務を効率化したい小規模企業にも適しています。
インバウンド向けのCTIシステム4選
インバウンド向けのおすすめCTIシステムは以下の3つです。
OSORA
OSORAは、株式会社Scene Liveが販売するインバウンド向けのCTIシステムです。
外線通話を自動的に録音する全通話録音・履歴、着信があると、顧客情報を表示するポップアップ、 オペレーターのコール状況を視覚的に把握できるモニタリング・ささやき画面など、インバウンドに特化した多彩な機能を搭載 しています。
さまざまなクラウドシステムと連携でき、拡張性が高いのも特徴。複雑になりやすいコールセンターの情報管理・共有を大幅に効率化できます。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | インバウンド |
主な機能 |
・全通話録音・履歴 ・ポップアップ ・アナウンス設定 ・モニタリング・ささやき画面 ・ACD ・待機/離席モード ・統計レポート ・通話分析 など |
費用 |
・初期費用:100,000円~ ・月額:10,000円/URL + 1,000円/台 + 回線料金 + 通話料金 (※)追加料金で機能追加が可能 (※)すべて税抜 |
URL | OSORA インバウンド向けコールシステム – 株式会社Scene Live |
OSORAは、さまざまなクラウドシステムと連携可能な、拡張性に優れたインバウンド向けコールセンターシステムです。優れた機能を備えながらも、 工事不要で導入が簡単、業界最安値の利用料金などの低コストを実現 しています。
大規模コールセンターにも対応しているので、コストパフォーマンスを重視したい規模の大きなインバウンドコールセンターを運営している方におすすめです。
>InfiniTalk(クラウド版)
InfiniTalkは、ジェイエムエス・ユナイテッド株式会社が販売するインバウンド向けのCTIシステムです。
コールセンターシステムの経験がなくても使いやすい操作性・視認性、事業規模拡縮に対応できる拡張性 のほか、CRM・SFAなどの顧客管理システムとの連携も可能。インバウンド向けのCTIに求められる機能を網羅した信頼性の高いCTIです。また、ニーズに合わせてカスタマイズができるオンプレミス型も提供しています。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | インバウンド |
主な機能 |
・PBX ・通話録音 ・ACD ・チャットサービス ・CTI連携 ・SMS連携 ・IVR ・オートコール ・着信ルーティング など |
費用 |
・月額(2回線5席):35,800円 (※)基本プランにプライベートオプションを追加することでカスタマイズに対応 |
URL | クラウド -InfiniTalk |
InfiniTalkは、システムの操作に慣れていない方でも安心して使用できるコールセンターシステムです。
また、 コストを抑えてスピーディーな導入が可能なほか、支払いは月額使用料のみなので、スモールスタートにも最適 。
規模をスケールアップするときにも柔軟に対応できます。本格的な導入ではなく、まずは試してみたいという方におすすめです。
Service Cloud
Service Cloudは、株式会社Salesforceが販売する、顧客からの問い合わせ管理を中心としたカスタマーサービスのためのクラウドプラットフォームです。
顧客からの問い合わせ内容・応対履歴・ステータスをまとめるケース管理、問い合わせ内容をもとに適切な回答をデータベース化するナレッジ管理、電話、メール、チャットの各チャネルからの問い合わせに対応するオムニチャネルなどを搭載。
現場の負担を軽減しながらコスト削減と業務効率化を実現できるシステム です。提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | インバウンド |
主な機能 |
・ケース管理 ・ナレッジ管理 ・オムニチャネル対応 ・セルフサービスWebサイトとコミュニティ ・電話対応でのCTI連携 ・1対1のチャット など |
費用 |
【Starter】 ・月額:3,000円/ユーザー (※)支払いは年払いとなります 【Professional】 【Enterprise】 【Unlimited】 【Einstein 1 Service】 |
URL | Service Cloud: 統合カスタマーサービス担当者コンソール – セールスフォース・ジャパン |
Service Cloudは、多種多様なクラウドプラットフォームを販売する、株式会社Salesforceのコールセンターシステムです。
そのため、 コールセンターシステムのほかにもクラウドプラットフォームの導入を検討している方、もしくはすでにSalesforceのサービスを導入済みの方におすすめ です。
LINE AiCall
LINE AiCallは、LINE WORKS株式会社が提供する電話業務の自動化システムです。
電話対応のコスト削減とサービスレベル向上に適した機能を搭載しており、企業ごとのニーズや環境に合わせた開発で、電話対応をAIで完全自動化します。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | インバウンド |
主な機能 |
・AIによる電話対応の自動化システム (※)自社AI技術を使用し、シナリオ設計から学習、システム連携までを企業ごとに開発し、AIによる対応完了率の高いサービスを実現する |
費用 | (※)要問合せ |
URL | AIで電話対応を自動化するLINE WORKS AiCall – LINE WORKS |
企業ごとにオーダーメイドで電話対応の自動化システムを開発するオリジナリティの高いサービスです。
「有人対応削減」「労働力不足解消」「待ち時間ゼロ」「誰でも使える」などのキーワードにピンと来る方は、ぜひ詳細をご確認ください。
インバウンド・アウトバウンドに対応するCTIシステム10選
インバウンド・アウトバウンド、両方に対応するおすすめのCTIシステム10選をご紹介します。
CT-e1/SaaS
CT-e1/SaaSは、株式会社コムデザインが販売するCTIシステムです。
設計・開発・運用までをワンストップで行い、クラウド型でありながら、オンプレミス型に劣らない 柔軟なカスタマイズと機能拡張に対応しているのが特徴 。
CTIに求められる基本機能を搭載しているのはもちろん、ユーザーのニーズに沿った機能をリーズナブルな価格で提供しています。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバウンド・インバウンド |
主な機能 |
・ACD(分配) ・IVR(音声シナリオ) ・待ち呼(コールキューイング) ・優先着信機能(Myユーザー) ・非通話制御 ・別通信事業者の同時利用 ・WEB連携 など |
費用 |
・初期費用(初期設定のみ):300,000円 ・月額:170,000円 ・カスタマイズ費用:0円 (※)すべて税抜 |
URL | これからのテレフォニープラットフォーム クラウドCTI “CT-e1/SaaS” | コムデザイン |
CT-e1/SaaSは、プラットフォームを熟知した専門エンジニア達による手厚いサポートが特徴のコールセンターシステムです。
機能・開発・サポートをすべて定額で提供しているので、ただ製品を導入するだけでなく、 コールセンターシステム構築のパートナーがほしいという方におすすめ です。
Zendesk
Zendeskは、株式会社Zendeskが販売するコールセンターシステムです。
複雑な設定をすることなく、電話・ボイスメール・テキストメッセージによる カスタマーサポート体制をスピーディーに構築できるのが特徴 。
「AIを搭載したチャットボットによる顧客対応の自動化」「FAQコンテンツによる適切な回答の提案」など、 顧客の自己解決を促す機能もあり、オペレーターの業務負担を大幅に軽減 できます。
アウトバウンドに特化した「Zendesk for sales」も提供しています。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | インバウンド |
主な機能 |
・メッセージング ・AIと自動化 ・ヘルプセンター(FAQ)の構築 ・AIエージェント ・クラウド電話 ・転送機能と自動機能 ・分析とレポーティング など |
費用 |
【Suite Team】 ・月額:$55/ユーザー (※)支払いは年払いとなります 【Suite Growth】 【Suite Professional】 |
URL | より良い顧客体験を実現するカスタマーサービスソフトウェア | Zendesk |
Zendeskは、顧客1人ひとりに合わせたサポートを提供しているのが特徴です。
ニーズに合わせて機能や設備を拡張でき、自社に合ったコールセンターシステムが構築できます。
さまざまな機能を組み合わせて、コールセンターシステムをカスタマイズしたい方におすすめです。InfiniTalk
InfiniTalkは、ジェイエムエス・ユナイテッド株式会社が販売するインバウンド向けのCTIシステムです。
コールセンターシステムの経験がなくても使いやすい操作性・視認性、事業規模拡縮に対応できる拡張性 のほか、CRM・SFAなどの顧客管理システムとの連携も可能。インバウンド向けのCTIに求められる機能を網羅した信頼性の高いCTIです。また、ニーズに合わせてカスタマイズができるオンプレミス型も提供しています。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | インバウンド |
主な機能 |
・PBX ・通話録音 ・ACD ・チャットサービス ・CTI連携 ・SMS連携 ・IVR ・オートコール ・着信ルーティング など |
費用 |
・月額(2回線5席):35,800円 (※)基本プランにプライベートオプションを追加することでカスタマイズに対応 |
URL | クラウド -InfiniTalk |
InfiniTalkは、システムの操作に慣れていない方でも安心して使用できるコールセンターシステムです。
また、 コストを抑えてスピーディーな導入が可能なほか、支払いは月額使用料のみなので、スモールスタートにも最適 。
規模をスケールアップするときにも柔軟に対応できます。本格的な導入ではなく、まずは試してみたいという方におすすめです。
BizBaseテレマーケティング
BizBaseテレマーケティングは、一人あたりの架電・アポイント件数の増加、接続率の改善、スタッフやオペレーターの架電効率の向上など、 アウトバウンド業務に特化した多種多様な機能を搭載したコールセンターシステム です。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバンド |
主な機能 |
・架電先管理 ・クリックコール・オートコール ・プレディクティブ機能 ・IVR/ACD機能 ・リアルタイム集計レポート ・トークスクリプト管理機能 ・通話録音 ・レポーティング ・スクリーンポップアップ など |
費用 | (※)料金の詳細は要お問合せ |
URL | BizBaseテレマーケティング |
BizBase テレマーケティングは、架電件数をもっと増やしたい、不在率が高く成果が上がらない、 架電までの業務フローを改善したいといった課題を抱えている方にぴったり なコールセンターシステムです。
インバウンド向けの機能も搭載しているものの、アウトバウンド業務のコールセンターの構築に特におすすめです。
AmeyoJ
AmeyoJは、株式会社アイ・ピー・エス・プロが販売するCTIシステムです。アウトバウンド・インバウンドに対応する多種多様な機能を搭載しており、 さまざまなコールセンターの課題解決に最適 。
通信キャリアが運営するCTIシステムだからこそ、電話番号発行からセキュアな回線の提供まで、導入時に発生しやすい課題をワンストップで解決します。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバウンド・インバウンド |
主な機能 |
・シンプルIVR ・ACD ・オートコール ・レポート ・全通話録音 ・他社CRMとの連携 ・Ameyo CRM ・SMS連携 ・音声認識 ・音声テキスト化 など |
費用 |
【ライト】 初期費用:0円 【スタンダード】 初期費用:100,000円 【プレミアム】 初期費用: 300,000円 (※)月額費用などお詳細は要問合せ |
URL | コールセンターシステムAmeyoJ公式サイト |
AmeyoJは、通信キャリアが運営しているのが特徴で、電話番号や回線の提供など、コールセンターシステムのベースからワンストップでサポートを受けられます。
データセンター・回線・CTIシステムまで、一気通貫でシステム構築を行えるため、 はじめてコールセンターシステムを導入するという方でも安心して利用できる でしょう。
Simple Connect
Simple Connectは、Cloopen株式会社が販売するCTIシステムです。
300社を超える導入実績があり、電話業務ははもちろん、メール・チャット・LINEなど、さまざまなチャネルの受付・支払督促・アウトバウンド業務の効率化をサポートしています。
通話録音や発着信履歴管理、電話対応中にマニュアルやFAQを確認できるナレッジベースといった標準機能のほか、 インバウンド・アウトバウンドに適したさまざまな機能を搭載 。
各社クラウドサービスとの連携も可能で、スムーズかつスピーディーにコールセンターシステムを刷新できます。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバウンド・インバウンド |
主な機能 |
・内部通話・転送・三者通話 ・発信番号選択 ・CRM(顧客管理) ・グループ別着信 ・時間外アナウンス ・IVR(自動音声応答) ・統計レポート ・リアルタイムモニタリング ・オートコール ・プレディクティブコール ・ブラックリスト登録 ・チャット/LINE連携 など |
費用 |
・1か月1ID単位で契約の縛りなし ・カスタマイズ・初期設定無償 (※)料金の詳細は要お問合せ |
URL | SimpleConnect|クラウド型コンタクトセンターシステム|コンタクトセンターDX|オムニチャネル|音声認識|生成AI自動応答| |
Simple Connectは、アウトバウンド向け・インバウンド向けの豊富な機能のほか、オムニチャネルにも対応するコールセンターシステムです。
1か月1ID単位で契約の縛りがなく、導入後のアフターケアが充実 しているのも特徴。スモールスタートで、新しいシステムに少しずつ慣れていきたいという方におすすめです。MiiTel Phone
MiiTel Phoneは、株式会社RevComm社が販売するCTIシステムです。トーク解析AIによる採点機能が特徴。
「売り上げ・商談数UP、教育・ノウハウ蓄積、データ可視化・連携」などのテレアポやインサイドセールス向けの機能 、「リモートワーク対応、電話内容の記録・引継ぎ、応対品質の確認・向上」などの電話窓口・コールセンター向けの機能が搭載されており、アウトバウンド・インバウンドコールの業務改善を実現します。提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバウンド・インバウンド |
主な機能 |
・IP電話 ・自動録音 ・文字起こし ・通話のスコアリング ・IVR / 待ち呼 ・キューイング ・SFA/CRM連携 ・スマホアプリ など |
費用 |
・初期費用:0円 ・月額:5,980円/ID (※)すべて税抜 |
URL | 【公式】MiiTel(ミーテル) | 電話解析AI |
MiiTel Phoneは、アウトバウンドに特化したさまざまな機能のほか、「トーク解析AI」を搭載した製品です。
テレアポ・インサイドセールスの領域で、 トーク改善などを重視したい方にぴったり だといえるでしょう。
カイクラ
カイクラは、株式会社シンカが販売するクラウド型のCTIシステムです。
着信と同時に顧客情報が瞬時に表示されるポップアップ表示機能のほか、自動録音、AIによる自動テキスト化など、 電話対応業務を効率化・自動化する充実した機能が搭載 されています。
LNE連携などの外部ツールの連携機能も豊富で、スマホアプリもあるため、外出時の問い合わせにも対応可能です。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバウンド・インバウンド |
主な機能 |
・着信時ポップアップ ・着信時に顧客情報表示 ・顧客情報管理 ・複数拠点利用 ・通話自動録音(固定電話・PBX) ・通話内容の自動文字起こし ・AI要約と感情ラベリング ・LINE WORKS連携 ・スマホアプリ ・外部システム連携 など |
費用 | (※)詳細は要問合せ |
URL | カイクラ | すべてのコミュニケーションを一元管理 |
カイクラは、電話業務を行うさまざまな規模・業種の企業に導入されています。
また、サポートが手厚く、継続率が99.8%(※)を誇ります。運用開始~開始後まで充実したサポートを受けられるので、 CTIシステムの導入がはじめての企業におすすめ です。
(※) MRR解約率の直近12カ月平均より算出(2024年6月時点)
BlueBean
BlueBeanは、株式会社ソフツーが販売するコールセンターシステムです。
電話業務に必要な主要機能を網羅したパッケージで、アウトバウンド・インバウンドどちらにも対応。
5ライセンス~130ライセンスまで1ライセンス刻みで契約可能、最低利用期間ナシなど、 柔軟な契約形態が特徴で、他社システムとの連携にも無料で対応 しています。柔軟でコストパフォーマンスの高いコールセンターシステムです。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバウンド・インバウンド |
主な機能 |
・プレビュー発信(クリック発信) ・プレディクティブ発信(自動発信) ・発信リスト管理 ・自動発信アンケート ・顧客情報ポップアップ ・リアルタイムモニタ/ささやき ・IVR機能 ・全通話録音 ・オペレーター画面カスタマイズ など |
費用 |
・初期費用:5,000円 ・月額:5,000円(1ライセンスごと) (※)追加料金でディスク容量拡張・設備購入(電話機・ヘッドセット) (※)すべて税抜 |
URL | クラウドCTIコールセンターシステム BlueBean | テレワークに最適なクラウドCTIコールセンターシステム |
BlueBeanは、1ライセンスごとの契約が可能など、契約形態が柔軟なのが特徴。短期導入やスモールスタートを希望している、 比較的規模が小さいコールセンターシステムにおすすめ です。
楽天コネクト SmaCom
楽天コネクトSmaComは、楽天コミュニケーションズ株式会社が販売するCTIシステムです。
スピーディーで手軽に導入できるクラウド型、 CTIに慣れていない方でも使いやすい操作性に優れたインターフェイスが特徴 。
アウトバウンド・インバウンドに対応する多彩な機能とプランがあり、コールセンターのさまざまな課題を解決します。また、リーズナブルなオフィス電話用のプランがあるのも特徴です。
提供形態 | クラウド型 |
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業務形態 | アウトバウンド・インバウンド |
主な機能 |
・FAQ ・顧客データ管理 ・IVR ・ACD ・リアルタイムレポート ・スーパーバイザー機能 (モニタリング・ささやき) ・ダイヤラー機能 ・ヒストリカルレポート など |
費用 |
【コンタクトセンター アウトバウンド+】 ・初期費用:0円 ・ライセンス料金:7,980円/席+電話回線費用 【コンタクトセンター アドバンス】 【コンタクトセンター ベーシック】 【ビジネスフォン(クラウドPBX)】 |
URL | クラウド型PBXコンタクトセンターシステム | 楽天コネクト SmaCom |
楽天コネクト SmaComは、電話業務をスムーズかつスマートにするクラウド型コンタクトセンターシステムです。
電話業務の効率化のほか、「電話業務のリモートワーク化」を検討している方におすすめ 。より自由で効率的なフローを構築したいという方は、ぜひ一度問い合わせをしてみてください。CTIの基本を理解して業務効率をアップさせよう
CTIシステムを導入すれば、コールセンターや電話対応が多い企業の業務効率化アップが見込めます。
しかし、 CTIとは何かをきちんと把握していないと、自社の課題を解消するシステムを選べない かもしれません。
CTIの基本を理解して、電話業務に関する課題を解決しましょう。
テレアポ業務に課題があるなら、ぜひ 株式会社Scene Liveのリスナビ をご検討ください!
誰もが使いやすい操作画面で、CTIシステムを初めて導入する企業でも安心して利用できます。
ブース数、つまり同時稼働する人数に基づいた課金形態なので、 例えば50人がシステムを使う場合も、同時稼働人数が最大10人であればご請求は10人分のみ。
アルバイトやパートのスタッフも多い企業では、ID課金のシステムからブース課金のシステムに変更することで大幅なコスト削減も期待できます。
■アウトバウンド特化のコールシステム lisnavi(リスナビ) lisnavi(リスナビ)は、累計導入社数2,600社(2025年7月時点)を誇る、株式会社Scene Liveが販売するCTIシステムです。
などなど、電話業務の課題解決に優れています。 さまざまな業務・現場の需要に対応する柔軟性・カスタマイズ性を兼ね備えたCTIシステムです。 柔軟性や効率性に優れたアウトバウンド向けCTIをお探しの方は、ぜひこちらから詳細をご確認ください。 |
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Written by株式会社Scene Live マーケティング部
コラム・セミナー・お役立ち資料を通して、電話業務や営業活動を効率化させる実践的な情報を配信しています。ツールの使い方や業界の動向など、最新情報を発信し続けることで電話業務に携わるすべての人にとって信頼できる情報源になることを目指しています。
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