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2025.08.05

電話の文字起こしツールは無料で使える?おすすめツール・アプリを紹介

電話の文字起こしツールとは、通話内容をテキスト化してくれる機能です。

 電話をしながらメモをする、電話でインタビューや議事録の作成を行うという方にとっては非常に有益な機能 で、業務効率化のために文字起こしツールを導入したいと考えている方もいるでしょう。

そこで今回は、電話の文字起こしツールに関する以下の内容をご紹介します。

  • 電話の文字起こしツールとは
  • 電話の文字起こしツール導入のメリット・デメリット
  • 電話の文字起こしツールの選定ポイント
  • 無料で使える電話の文字起こしツール9選
  • アウトバウンドコールを効率化する多機能コールシステム!lisnavi(リスナビ)

文字起こしツールについて知りたいという方はぜひチェックしてください。

なお、 文字起こしツールを含んだコールシステムの選び方については、以下の記事で詳しく解説 しています。文字起こし機能を搭載したコールシステムについて知りたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

関連記事:電話の文字起こしはメリット多数!選び方やおすすめシステムを紹介

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電話の文字起こしツールとは


電話の文字起こしツールは、 電話の会話内容をリアルタイムまたは録音データから自動でテキスト化 するツールのことを指します。

音声認識技術を活用することで、 通話中の発言を文章として記録でき、業務の効率化やトラブル防止、議事録作成 などに役立ちます。

近年では、AIの音声認識精度が向上しており、専門用語や業界特有の言い回しにも対応するなど、精度が高いモデルも登場。文字起こしだけでなく、話者を特定したり、内容を要約したりできる機能が搭載されたものもあり、業務効率化のためにさまざまなケースで導入されています。

電話の文字起こしツール導入のメリット・デメリットは?

文字起こしツールの導入で得られるメリット・デメリットについて紹介します。

文字起こしツールを導入するメリット

文字起こしツールを導入する代表的なメリットとしては以下の3点があります。

・通話内容を詳細に把握できる
会話の内容をテキスト化することで、 聞き漏れや記憶違いを防ぎ、やり取りを正確に確認 できます。

また、テキスト化した会話の内容や流れ、受け答えなどを確認し、通話の方法や受け答えを改善することも可能です。

蓄積された文字データを分析することで、顧客の課題や要望を可視化することにもつながるでしょう。

・通話内容の共有がしやすくなる
音声データをテキストに変換することで、関係者間での情報共有が簡単になります。

 議事録としても活用可能なほか、応対履歴を残せることで、言った・言わないのトラブル防止や顧客対応の透明化 にもつながるでしょう。

・電話対応後の業務を効率化できる
メモや議事録、取材内容の文字起こしなど、音声を聴きながら手動でテキスト化する手間を省けるため、 対応記録の作成や報告書の作成などの事務作業がスピーディー になります。

また、テキスト化された内容はキーワードでの検索が可能なため、必要な情報にアクセスしやすくなるなど、さまざまな業務効率化につながるでしょう。

文字起こしツールを導入するデメリット

文字起こしツールを導入する代表的なデメリットとしては以下の2つがあります。

・環境によっては文字起こしがしづらくなる
 周辺環境、通話中の雑音、話者のかぶり、早口などにより認識精度が下がるケースがある ため、文字起こしの品質が低下する可能性がある点に注意しましょう。

・すぐに導入効果が出るとは限らない
ツール導入後は、操作や使い方、活用方法などが定まっていないため、すぐに効果を得られないケースがあります。

文字起こしツールの導入には、このようなメリット・デメリットがあります。上手く使いこなすことでメリットを得ることができますが、ご紹介したようなデメリットがある点も理解し、自分に合ったツールを選ぶことが大切です。

電話の文字起こしツールの選定ポイント


電話の文字起こしツールを選定する際のポイントとしては以下の3つがあります。料金形態・機能・セキュリティといった観点から、自分に適したツールかどうかを見極めましょう。

  • 完全無料は期間限定か
  • 必要な機能は搭載されているか
  • セキュリティの性能

完全無料か期間限定か

「できれば無料ツールからはじめて効果を確認したい…….」という方も多いでしょう。文字起こしツールには無料のものもありますが、以下のような制限があるタイプも少なくありません。

  • 一定期間だけ無料で、その後は有料プランに移行するケースがある
  • 利用できる機能や録音時間に制限がある場合も多い
  • 商用利用ができないなど、利用目的に制限があることもある

このように、無料期間が限定されている、利用制限が設けられているといったタイプもあるため、無料の条件や期間、有料プランの価格や機能差を事前に確認しておきましょう。

必要な機能は搭載されているか

文字起こしツールを選ぶ際にもっとも大切なのが、目的に合った機能が備わっているか否かです。文字起こしツールに搭載されている代表的な機能としては以下があります。

  • 音声認識の精度や対応言語
  • 文字起こし後の文章編集機能やキーワード検索機能
  • CRM・SFA・チャットツールなどとの連携機能
  • AIによる要約、分析機能の有無

「導入してみたら、必要な機能が使えなかった」「使いたかった機能がそもそも搭載されていなかった」といったトラブルを防ぐためにも、 事前に必要な機能を明確にしてからツールを選ぶ ようにしましょう。

無料・有料問わず、目的に合った機能が備わっているかを見極めることが大切です。

セキュリティ

電話のやり取りには、個人情報や機密情報が含まれることも多いため、セキュリティ対策は非常に重要です。

また、 文字起こししたデータにも個人情報や機密情報が含まれるため、特に無料のクラウド型のツールを導入する際は、セキュリティ面をしっかり確認 してください。

具体的には、 「通信の暗号化(SSL/TLS対応)」「情報漏洩対策やアクセス制限の仕組み」「プライバシーポリシーや第三者機関の認証(ISOなど)」 などが適切に行われているかどうかを確認しましょう。

業種や用途によっては、法令遵守への対応状況も確認しましょう。安心して使える環境が整っていることが、ツール導入の前提といえます。

なお、文字起こしツールを含んだコールシステムの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。個人向けの文字起こしツールではなく、有料のコールシステムの導入を検討されている方はぜひチェックしてみてください。

関連記事:電話の文字起こしはメリット多数!選び方やおすすめシステムを紹介

無料で使える!電話の文字起こしツール・アプリ8選

無料で使える電話の文字起こしツール8選をご紹介します。
どのようなツールやアプリがあるのか知りたいという方はチェックしてみてください。

・Google ドキュメント
・Word
・CLOVA Note
・AutoMemoアプリ
・Gemini(Google AI Studio)
・Otter
・MyEdit
・Notta
・Texter

(※)調査時点:2025年8月 最新情報は各HPへ

Google ドキュメント

Googleドキュメントは、Googleが提供する無料のドキュメントツールです。
ドキュメントの作成・オンライン上での共同編集など、さまざまな編集機能を持つツールで、多くの企業で導入されています。

 テレビ電話や通話をスピーカーにすれば、音声入力機能を活用することで、リアルタイム文字起こしが可能 です。通話内容の編集をGoogleドキュメントで編集したい方にはぴったりなツールといえます。

対応デバイス スマホ・パソコン
主な機能 ・音声認識AI搭載
・リアルタイム音声変換
など
費用 無料(※Googleアカウントの作成が必要)
URL Google ドキュメント: オンライン ドキュメントと PDF エディタ | Google Workspace

Word

WordはMicrosoft社が開発・販売する文章作成ソフトです。個人・法人を問わず利用者が多く、もっとも手軽に文字起こしが行えるツールといえるでしょう。

Wordには、 直接音声を入力をして文字起こしができる「ディクテーション機能」と、音声ファイルをアップロードして文字起こしをする「トランスクリプト機能」が搭載 されており、「ディクテーション機能」であれば無料で活用できます。

なお、有料のMicrosoft365を契約している方であれば、いずれの機能も無料で活用できます。日常的にワードをお使いの方は、「ディクテーション機能」を活用してみましょう。

対応デバイス スマホ・パソコン
主な機能 ・音声の録音・入力機能
・音声ファイルをアップロードして文字起こし(※有料)
・話者の識別(有料)
・発言時間の記録(有料)
・録音した音声の保存(有料)
など
費用 無料(※ディクテーション機能のみ)
URL 無料の Microsoft 365 Online | Word、Excel、PowerPoint

CLOVA Note

CLOVA Noteは、LINEが開発・販売しているAI技術を活用した音声記録管理サービスです。

議事録が必要な小規模会議やクライアントとのミーティング、インタビュー時などに適した文字起こしツールで、通話内容をリアルタイムで文字起こしできます。

また、 録音中に情報を整理できる「メモ機能」、録音内容の重要なポイントをチェックする「ブックマーク機能」、必要な音声を聞き分ける「検索機能」 などを搭載しています。

対応デバイス スマホ・パソコン
主な機能 ・AI音声認識アプリによる文字起こし
・メモ機能
・検索機能
・ノート共有機能
・録音データのダウンロード機能
など
費用 無料(※オープンベータ期間のみ毎月300分無料)
URL CLOVA Note公式サイト

AutoMemoアプリ

AutoMemoアプリは、ソースネクスト株式会社が販売する文字起こしツールです。

 アプリを起動し、ボタンを押すだけで自動的に録音と文字起こしがスタート。 文字起こし後のテキストをもとにピンポイントで録音データを再生できるので、何度も聞き直す必要なく、スムーズに議事録やメモが作成できます。

「キーワード検索」「ブックマーク」「データ共有」などの機能も搭載されているほか、72言語に対応しているため、外国語の文字起こしが必要な方にもおすすめです。

ただし、無料なのは「お試しプラン」のみのため、頻繁に利用したい方は有料プランの契約も検討しましょう。

対応デバイス スマホ
主な機能 ・録音&文字起こし
・キーワード検索
・ここから再生機能
・ブックマーク機能
・データの自動共有
・72言語対応
・要約機能
など
費用 【文字起こしのみ お試しプラン】
・無料(1時間/月 要約機能なし)
(※)その他、有料のスタンダードプラン・プレミアムプラン
URL 文字起こしAIボイレコアプリ|AutoMemo

Gemini

GeminiはGoogle社が提供するAIサポートツールです。画像・テキスト・コード・音声などの自動生成が可能なほか、音声の文字起こしにも対応しています。

音声データをアップロードして、自動文字起こしができるほか、 用途に応じてプロンプトを入力することで、さまざまな形で、文章の体裁を整えることができます。 

また、 無料で長時間の音声データを文字起こししてくれるのも特徴 。回数や時間の制限なく利用したい方におすすめのツールです。

対応デバイス スマホ・パソコン
主な機能 ・音声のアップロード&文字起こし
・プロンプトによる文章の編集
・長時間の文字起こしにも対応
など
費用 ・無料
URL Google Gemini

Otter

Otterは、 Otter.ai社が提供する外国語に特化したAI文字起こしツール です。

電話やインタビュー、会議などのシーンでリアルタイム文字起こしが可能で、会話の内容がそのままテキスト化されます。

「複数話者の自動認識」が可能なため、録音と一緒に「誰が」「何を」話したのかが記録され、レポートや会議の議事録作成を効率化できます。

無料のBasicプランでもさまざまな機能を活用できるので、外国語の文字起こしをお求めの方はぜひ活用してみてください。

対応デバイス スマホ・パソコン
主な機能 ・音声認識&文字起こし
・音声データのアップロード
・文字起こしの要約機能
・英語・フランス語・スペイン語に対応
など
費用 ・無料(Basicプランのみ)
URL Otter Meeting Agent – AI メモテイカー、文字起こし、洞察

MyEdit

MyEditは、サイバーリンク社が提供するAIサポートツールです。

AIを搭載したオンライン編集サイトで「デザインツール」「画像編集ツール」「動画ツール」「オーディオ編集ツール」などがパッケージングされています。

文字起こしは 「オーディオ編集ツール」に含まれる機能で、音声をアップロードすれば、自動で文字起こしを完了 できます。

無料プランの場合は、1日に30分までという時間制限があるため、短時間の音声データを文字起こししたいという方に適しているでしょう。

対応デバイス スマホ・パソコン
主な機能 ・音声データのアップロード&文字起こし
など
費用 ・無料(機能や時間の制限あり)
URL MyEdit – 画像、音声、動画のオンライン編集サイト

Notta

Nottaは、Notta株式会社が提供するAI音声文字起こしサービスです。

 「録音&リアルタイムの文字起こし」「音声データの文字起こし」に対応しているほか、AIによる要約や議事録作成サポートなど、充実した機能が魅力的 なツールです。

Web版・アプリ版・chrome拡張機能など、提供形態もさまざまで、用途に合わせて使い方を選ぶことができます。

外国語のリアルタイムの文字起こし&翻訳や医療関係者向けの特別プランなど、オプションやカスタマイズ性も高いため、まずは無料のフリープランで機能や使い勝手を試してみてもよいでしょう。

対応デバイス スマホ・パソコン
主な機能 ・音声録音&同時文字起こし
・音声データのアップロード&文字起こし
・AI要約
・議事録作成サポート
・話者識別機能
など
費用 ・無料(フリープランのみ。機能と利用時間の制限あり)
URL 自動文字起こしサービス | Notta

Texter

Texterは、最新のAI音声認識技術を活用した文字起こしツールです。

音声の録音&文字起こしといった基本機能のほか、 画像や動画ファイルからの文字起こしが可能な点が特徴 です。

音声だけでなく、動画や画像からテキストを抜き出したいという方におすすめのサービスといえるでしょう。

無料のフリープランでも、音声・動画・画像の文字起こしを活用できるので、興味のある方は一度チャレンジしてみてください。

対応デバイス スマホ
主な機能 ・音声から文字起こし
・画像・動画から文字起こし
・リアルタイム翻訳
・リスト管理
・SNS共有
など
費用 ・無料(フリープランのみ。機能と利用時間の制限あり)
URL Texter iOS App

アウトバウンドコールを効率化する多機能コールシステム!lisnavi(リスナビ)

電話業務の業務効率化を検討している場合は、コールシステムの導入がおすすめです。

Scene Liveが提供するlisnaviは、電話業務の中でも企業から顧客に電話をかけるアウトバウンドコールに特化したコールシステムです。

 つながるまで連続で自動発信を行う「オートコール」、リスト・スタッフ・成績などを1画面で管理・分析する「ダッシュボード機能」などを搭載 しており、アウトバウンドコールの課題解決に優れています。

受付突破・担当者接触・クロージングなど、どのステータスにボトルネックが存在しているのかを分析可能で、それぞれの課題の特定と改善を効率的に進められます。

また、 発信履歴や通話録音などから、顧客とのやり取りをはじめ、稼働時間・休憩時間・情報入力にかかっている時間を把握・分析でき、改善へとつなげられるのも強み のひとつ。

アウトバウンドコールに関わるあらゆる要素を可視化し、発信・管理業務全体を効率化するのに役立つシステムです。文字起こし機能も近日リリース予定(2025年8月時点)のため、文字起こし機能を搭載したコールシステムをお探しの方にもおすすめです。

電話業務には文字起こし機能を搭載したコールシステムを!

AIツールの台頭により、会議やMTGの議事録やメモを作成するのに適した文字起こしツールが次々に登場しています。

「文字起こしを簡単に行いたい」と考えている方は、ぜひ今回ご紹介したツールの中から自分に合ったものを選んでみてください。

中には無料のツールもありますが、機能や利用時間に制限があるタイプが多いため、利用目的に合っているかどうかを明確にした上で選定しましょう。

また、「電話業務の業務効率化のために文字起こしツールを使いたい」という場合は、コールシステムの導入がおすすめです。

電話業務の中でもアウトバウンドコールに課題を感じている方は、Scene Live「
lisnavi(リスナビ)
」の導入を検討してみてください。

■アウトバウンド特化のコールシステム lisnavi(リスナビ)

lisnavi(リスナビ)は、累計導入社数2,600社(2025年7月時点)を誇る、株式会社Scene Liveが販売するCTIシステムです。

  • ・オートコールで繋がるまでの工数を自動化
  • ・複数案件に強いプロジェクト管理機能
  • ・分析効率や精度を向上させるオリジナルダッシュボード
  • ・導入から運用、成果向上支援まで専任の担当が支援する手厚いサポート体制

などなど、電話業務の課題解決に優れています。 さまざまな業務・現場の需要に対応する柔軟性・カスタマイズ性を兼ね備えたCTIシステムです。

柔軟性や効率性に優れたアウトバウンド向けCTIをお探しの方は、ぜひこちらから詳細をご確認ください。

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CTI導入時に見るべき3つのチェックポイント
Written by株式会社Scene Live マーケティング部

コラム・セミナー・お役立ち資料を通して、電話業務や営業活動を効率化させる実践的な情報を配信しています。ツールの使い方や業界の動向など、最新情報を発信し続けることで電話業務に携わるすべての人にとって信頼できる情報源になることを目指しています。