2024.10.15
インサイドセールスの役割は?業務内容や必要性もあわせて解説
インサイドセールスとは非対面の営業活動のことで、近年注目を集めています。
インサイドセールスには、顧客からの満足度や業務効率を向上させられるなど多くのメリットがあり、ほかのセールス手法とは異なる重要な役割を担っています。
本記事では、 インサイドセールスの役割や業務内容・必要性などを解説 しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
重要な役割があるインサイドセールスとは?
インサイドセールスとは、 電話やメール・Web会議ツールなどを用いる非対面での営業手法 のことです。
非対面の内勤型セールス手法のため、働き方改革やコロナ禍など社会の変化によって大きく注目を集めるようになりました。
インサイドセールスの概要や導入方法などについては「インサイドセールスとは?|導入方法、メリット・デメリットやおすすめのツールを紹介!」も参考にしてください。
BDRとSDR
インサイドセールスは BDR(Business Development Representative)とSDR(Sales Development Representative) の2つに分類できます。
それぞれの違いは、次の通りです。
BDR | SDR | |
タイプ | 新規開拓型 | 反響型 |
ターゲット層 | 潜在層 | 顕在層 |
主なターゲット | 大手企業や中堅企業 | 中堅企業や中小企業 |
営業方法 | 代表番号への電話/ダイレクトメール/展示会/セミナーなど | 電話/メール/メルマガ/オウンドメディアなど |
主なターゲット層や営業スタイルなどが異なります。
それぞれの違いをさらに詳しく確認しましょう。
BDR(Business Development Representative)
BDRは、新規開拓型で、 自社商材を認知していない潜在層を狙う手法 です。
「プッシュ型」とも呼ばれ、自ら顧客リストを構築し積極的に営業をかけます。
主なターゲットは大手企業や中堅企業で、自社にとってベネフィットの多い企業がメインです。
BDRの営業手法は代表電話へのコールやダイレクトメール、展示会やセミナーなどで、自社が狙う相手に直接的なアプローチができるため、大きな成果を見込めます。
SDR(Sales Development Representative)
SDRは、反響型で、 自社商材を認知している購入意欲の強い顕在層に向けた手法 です。
BDRがプッシュ型と呼ばれるのに対し、SDRは受け身型であるため「プル型」と呼ばれます。
問い合わせや資料請求など自発的なアクションがあった顧客に向けて、購入意欲を高めたうえでフィールドセールスの営業部門へ引き継ぐのが主な役割です。
確度が高い見込み顧客であるリードに対してのセールスであるため、安定した売上を維持しやすい点が特徴です。
インサイドセールスの役割
インサイドセールスは、いくつかある営業タイプの一つです。
インサイドセールスの大きな役割は、 マーケティング部門とフィールドセールスを主とする営業部門とをつなぐこと です。
マーケティングとフィールドセールスの間で商談の糸口を見つける役割があり、それぞれの橋渡し的ポジションとなります。
インサイドセールスの役割を具体的に解説するため、ほかの営業タイプとの違いもあわせて見ていきましょう。
- フィールドセールス
- カスタマーセールス
- テレアポ
言葉や意味が似ているものもありますが、違いをしっかりと把握し、それぞれの役割を理解しましょう。
フィールドセールスとの違い
インサイドセールスとフィールドセールスの主な違いは、次の通りです。
インサイドセールス | フィールドセールス | |
目的 | 顧客育成や商談の獲得 | 受注獲得 |
KPI | リード獲得数/商談獲得数など | 受注獲得数/売上など |
業務 | ヒアリングやナーチャリング | クロージング |
インサイドセールスが 顧客育成や商談の獲得を目的 とするのに対し、フィールドセールスは 受注(契約や購入)を目的 としています。
従来の営業では、リードや商談の獲得から訪問・受注までを、一人の営業担当者が一貫して担当していました。
従来の営業業務を細かく分け、リードの商談化に注力したのがインサイドセールスです。
そのため、インサイドセールスのKPI(重要業績評価指標)は獲得したリード数や商談数なのに対し、フィールドセールスのKPIは受注獲得数および売上です。
カスタマーセールスとの違い
インサイドセールスとカスタマーセールスの主な違いは、次の通りです。
インサイドセールス | カスタマーセールス | |
目的 | 顧客育成や商談の獲得 | 顧客との関係性構築/顧客の解約阻止 |
KPI | リード獲得数/商談獲得数など | 解約率/顧客維持率/LTVなど |
業務 | ヒアリングやナーチャリング | 問い合わせ対応/導入支援/コミュニティ運営 |
インサイドセールスは、フィールドセールスとともに受注獲得に向けて動く一方で、カスタマーセールスは受注後の顧客満足度を向上させるために動きます。
そのため、カスタマーセールスのKPIは解約率や顧客維持率などで、インサイドセールスとは視点が異なります。
テレアポとの違い
インサイドセールスとテレアポの主な違いは、次の通りです。
インサイドセールス | テレアポ | |
目的 | 顧客育成や商談の獲得 | 商談の獲得 |
KPI | リード獲得数/商談獲得数など | 商談獲得数/CPHなど |
業務 | ヒアリングやナーチャリング | 新規コール |
また、インサイドセールスは電話やメール・Web会議などさまざまなツールを活用してセールスをおこないますが、テレアポで使うのは電話だけです。
いずれも受注獲得のために動くのは同じですが、手法やKPIなど異なる点もいくつかあります。
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重要な役割を担うインサイドセールスの業務内容
マーケティングとフィールドセールスの橋渡しを担うインサイドセールスは、どのような業務を行うのでしょうか。
インサイドセールスが担当する主な業務を5つ紹介します。
- ヒアリング
- リードナーチャリング
- 見込み客の見極め
- フィールドセールスへの引き渡し
- 問い合わせ対応
実際の業務内容を把握し、イメージを明確にしましょう。
ヒアリング
インサイドセールスでは、顧客から情報を引き出すヒアリングをおこないます。
ヒアリングの目的は、 顧客に適切な情報を提供するとともに、受注可能性を見極める ことです。
ヒアリングの手法やコツはさまざまあります。
特にインサイドセールスにおけるヒアリングでは、次の4つの項目が重要視されます。
- 予算(Budget)
- 決裁フロー(Authority)
- ニーズ(Needs)
- 導入予定時期(Timeframe)
上記は、英単語の頭文字をとって「BANT」と呼ばれ、最終的にフィールドセールスがクロージングを行う際に用いる重要度が高い項目です。
なかでもインサイドセールス業務として特に重要であるのが、顧客のニーズです。
見込み客にはどのような課題があるのかをしっかりと把握し、リードナーチャリングや見込み客の見極めをします。
リードナーチャリング
インサイドセールスがヒアリングののちにおこなうのが、リードナーチャリングです。
リードナーチャリングは直訳すると、見込み顧客育成です。
これは、 見込み客の興味関心にあわせて情報を提供し、購買意欲を高める(育てる) ことをいいます。
リードナーチャリングにおいて重要なのは、提供する情報の内容とタイミングです。
例えば、自社商材への理解度が低い相手に対し成功事例を紹介しても、そのすごさや良さはあまり伝わりません。
また、相手にとって課題解決の優先度が低いタイミングで訴求すると、いくら有益な情報であったとしても相手の購買意欲は高まらないでしょう。
リードナーチャリングでは、見込み客の興味関心にあわせて提供する情報の内容や提供タイミングをしっかりと見定める必要があります。
見込み客の見極め
インサイドセールスにとって、 見込み客の見極め(リードクオリフィケーション)も重要 です。
見込み客の見極めとは、受注(成約)可能性を判断することを意味します。
インサイドセールスの大きな役割は、受注の可能性が高い顧客をフィールドセールスへ引き渡すことです。
つまり、フィールドセールスの業務負担を減らし営業を効率化するのが目的ですので、見込み客の見極めはインサイドセールスにとって重要性が高いといえるでしょう。
フィールドセールスへの引き渡し
見込み客を見極めたら、 商談のアポイントを獲得しフィールドセールスへ引き渡し ます。
フィールドセールスへの引き渡しの際は、見込み客すべてを引き渡すのではなく、引き渡し条件を決めるのがポイントです。
単に見込みが高いという理由だけで引き渡してしまうと、思うように成約につながらない可能性があります。
また、フィールドセールスにとっても、営業がうまくいかなかったためにインサイドセールスへの不満が生じることもあるかもしれません。
引き渡し条件は、受注率を上げ営業を効率化するためにさまざまな視点から検討するのがおすすめです。
問い合わせ対応
インサイドセールスは、 問い合わせの初期対応も担当 します。
問い合わせに対する最初の返答は、顧客にとって自社とのはじめての接点となるケースが多いです。
問い合わせの対応内容は顧客の印象を左右しかねないので、重要度は高いといえるでしょう。
また、問い合わせへの初期対応は、ヒアリングやナーチャリング・見込み客の見極めの出発点となるので、顧客視点で丁寧な対応を行う必要があります。
問い合わせにただ返答するだけでなく、顧客のニーズに関する仮説を立てながら対応していくことがポイントです。
インサイドセールスの必要性
マーケティングとフィールドセールスの中間に位置するインサイドセールスは、なぜ重要視されているのでしょうか。
インサイドセールスの必要性は以下の点が挙げられます。
- 購買行動の変化
- サブスクリプションモデルの台頭
- 人手不足
購買行動の変化
インサイドセールスが重要視されるようになった背景に、 顧客の購買行動の変化 が考えられます。
インターネットの発達によって、誰でも簡単にあらゆる製品やサービスに関する情報を得られるようになりました。
そして、ECサイトの普及により、顧客がWeb上で商品を購入したりサービスを契約したりするのが当たり前になっています。
そのため、商材の売上をアップするためには、顧客の購買行動の変化にあわせた営業方法の変更が求められるようになりました。
顧客の購買行動が変化し、営業する担当者の業務負担が大きくなったことで、インサイドセールスが必要とされるようになりました。
サブスクリプションモデルの台頭
継続課金モデルである サブスクリプションモデルの台頭 も見逃せないでしょう。
デジタルの発展や社会のDXの流れを受けて、SaaS市場が急速に拡大しました。
SaaSとは、「Software as a Service」の略称であり、サービス提供する事業者のクラウドサーバー上にあるソフトウェアをインターネット経由で提供するビジネスモデルを指します。
SaaSのビジネスモデルであるサブスクリプションの流行により、営業担当者に求められる業務は増加しています。
サブスクリプションモデルは契約や解約が比較的簡単であるため顧客数が増加し、説明や提案、問い合わせ対応も増えるからです。
業務の増加に対応するため、インサイドセールスによる営業活動の効率化が求められます。
人手不足
インサイドセールスが求められるようになった背景には、 営業担当者の人手不足 も挙げられます。
営業担当者の業務が多様化する一方で、現状では営業人材の人手不足は深刻な状況です。
営業担当者一人あたりの業務負担が増大することで、生産性が低下してしまい売上が低迷したり離職率が上昇したりという事態が発生しています。
不景気や人口減少が続く日本においては、新たな営業人材の採用が困難です。
上記のような理由から、人手不足を打破するための手段として、インサイドセールスの重要性が高まっています。
インサイドセールスのメリット
重要な役割を担うインサイドセールスには、さまざまなメリットがあります。
- 1日に対応できる件数が多い
- 少人数で対応できる
- 機会損失が減る
- 顧客のロイヤリティが向上する
役割や業務内容とともにメリットを把握し、インサイドセールスに対する理解を深めましょう。
1日に対応できる件数が多い
インサイドセールスは、 1日に対応できる件数が多い です。
インサイドセールスは電話やメール・Web会議などさまざまなツールを活用することで、自社もしくは自宅で効率的に業務ができます。
フィールドセールスで顧客先に直接訪問を行う場合、移動のための時間がかかってしまうため、1件あたりの対応時間が同じであっても業務効率は落ちてしまうでしょう。
例えば、1日の稼働時間が8時間で、1件あたりの顧客対応時間が1時間、移動にかかる時間が合計3時間だとします。
フィールドセールスであれば、移動時間を差し引いて稼働できるのが5時間なので、せいぜい5件が限界です。
一方、インサイドセールスの場合は移動が不要なため、顧客対応の準備時間を考えても、フィールドセールスに比べて1日の稼働時間を目いっぱい使えます。
対応件数が増えれば成約数アップも見込めるので、売上のさらなる向上が期待できるでしょう。
少人数で対応できる
インサイドセールスは、 少人数で対応できる 点もメリットです。
インサイドセールスはフィールドセールスと比べると営業担当者一人あたりの対応できる件数が多くなるので、それだけ稼働する人数を減らせます。
稼働する人数が少なくなればそれだけ人件費などの営業コストも削減できるので、利益を最大化できるでしょう。
機会損失が減る
インサイドセールスを導入することで、 営業における機会損失を減らせます。
従来は一人の営業担当者がリードや商談の獲得からクロージングまで一貫しておこなっていました。
業務効率が向上しないうえに見込み客の見極めも困難でした。
しかし、インサイドセールスは顧客育成や商談の獲得に集中できるようになり、確度の高い見込み客を効率的に見つけられるようになります。
営業業務を細かく分けてそれぞれの業務に集中すると、業務を効率化できるうえに機会損失の減少も見込めるでしょう。
顧客のロイヤリティが向上する
インサイドセールスの導入により、 顧客のロイヤリティ向上 が見込めます。
ロイヤリティとは、顧客が企業や商材に対して抱く信頼感のことです。
インサイドセールスが適度な距離感を保ちつつ丁寧に対応すると、顧客からの印象アップや信頼感の向上を狙えます。
そして、顧客のロイヤリティが向上すれば、たとえ今回は成約につながらなかったとしても、別の機会に自社を選んでくれる可能性が生まれてきます。
企業のイメージアップにもつなげられるのが、インサイドセールスです。
インサイドセールスのデメリット
一方でインサイドセールスには、注意が必要な点もあります。
- ノウハウが必要
- コミュニケーションが希薄になりやすい
- 各部門との連携業務が増える
デメリットも把握し、インサイドセールス導入の参考にしてください。
ノウハウが必要
インサイドセールスを導入して営業効率を向上させるためには、 ある程度のノウハウが必要 です。
インサイドセールスは、フィールドセールスとは役割や目的が異なります。
そのため、従来の営業業務を細分化する際には、インサイドセールスに関するノウハウを新たに蓄積しなければなりません。
これからインサイドセールスの導入を検討している場合は、手法やプロセスなどの基礎知識のほか、教育体制や情報共有のルートなどを整備する必要があるでしょう。
コミュニケーションが希薄になりやすい
インサイドセールスは、 顧客とのコミュニケーションが希薄になりやすい です。
対面で営業するフィールドセールスと異なり、インサイドセールスは電話やメール・Web会議などで営業活動をします。
顧客と直接対面で会うわけではないので、コミュニケーションがとりにくい可能性があります。
しかし、コミュニケーションの頻度を高めたり対応スピードを上げたりするなどの工夫でコミュニケーション不足を回避できるでしょう。
各部門との連携業務が増える
インサイドセールスは、 各部門との連携業務が増える 点もデメリットです。
インサイドセールスの導入によって営業フローの改善が見込まれるものの、業務を細分化していることで各部門と連携する機会が多くなります。
連携がスムーズにできるようであれば問題はありませんが、導入当初は現場の混乱を招いてしまうかもしれません。
インサイドセールス導入後の運用体制も綿密に考えるのが重要です。
インサイドセールスの将来性
インサイドセールスは、将来性の高い職種です。
インサイドセールスは電話やメール・Web会議ツールなどを駆使することで、営業業務を大幅に効率化できます。
また、確度の高い顧客を厳選できるため、受注率がアップし自社の成長につながるでしょう。
そして、インサイドセールスは、人手不足の問題も解決できる可能性を秘めています。
日本の人口は減少し続けており営業人材の不足は加速する見込みであるため、 業務効率化と売上アップに寄与するインサイドセールスは、今後さらに需要が高まる といえるでしょう。
インサイドセールスに必要なスキル
インサイドセールスには、主に次の7つのスキルが必要です。
- コミュニケーション能力
- ヒアリング力
- 情報収集力
- データ分析力
- 課題発見力
- 関係構築力
- 行動と改善を繰り返す力
いずれも、インサイドセールスのみならず さまざまな業種・職種で役立つスキル ばかりです。
それぞれのスキルを詳しく確認しましょう。
コミュニケーション能力
インサイドセールスで重要なのが、 コミュニケーション能力 です。
インサイドセールスは名前の通り「セールス(営業)」なので、顧客と円滑なコミュニケーションができなくてはなりません。
常に顧客目線で考え、顧客のニーズを満たせるスムーズなコミュニケーションをとる必要があります。
また、インサイドセールスは顧客だけでなくフィールドセールスやマーケティングなど、他部門と連携して円滑に仕事を進めなければなりません。
そのため、自社内でも円滑なコミュニケーションをとれる能力が必要です。
ヒアリング力
インサイドセールスには、 ヒアリング力も重要 です。
インサイドセールスは確度の高い見込み客を見極めるために、ポイントを押さえて相手から情報を引き出さなければなりません。
商材の売り込み(クロージング)はフィールドセールスの仕事であり、インサイドセールスの仕事はあくまでも見込み客を引き渡すことです。
そのため、話し上手なだけでなく相手の話をじっくり聞ける能力が必要でしょう。
情報収集力
インサイドセールスには、 情報収集力が求められます。
コミュニケーション能力やヒアリング力を使って顧客のニーズを引き出す必要がありますが、そのためには相手の情報をある程度把握しておかなければなりません。
相手のことを深く理解してはじめてコミュニケーションやヒアリングがうまくできます。
そのために、インサイドセールスには積極的に情報を集められる力が必要です。
データ分析力
インサイドセールスには、 データ分析力も必要 です。
インサイドセールスは、営業においてあらゆるツールを活用し、確度の高い見込み客へ効率的なアプローチを行う必要があります。
コミュニケーションやヒアリングなど実際の対応場面で役立つスキルに加え、さまざまな数字をもとに営業の効率化に向けた改善策を考える力も欠かせません。
論理的かつ客観的に物事をとらえたうえで、的確な施策を考えられるインサイドセールスの人材は、市場価値が高まるでしょう。
課題発見力
インサイドセールスは、 課題発見力も求められます。
インサイドセールスは顧客のニーズを正確にとらえたうえで、自社商材が適しているかどうかを判断しなければなりません。
受注する可能性の高い見込み客をフィールドセールスに引き渡す必要があるため、顧客の課題を短時間で正確に把握できるスキルが重要でしょう。
また、顧客の課題だけでなく自社の課題を見つける力も必要です。
インサイドセールスの役割はマーケティングとフィールドセールスの引き渡しであり、営業フロー全体の効率化も目指します。
そのため、自社の課題にいち早く気づける力があれば、さらなる業務効率化や売上アップが見込めるでしょう。
関係構築力
インサイドセールスには、 関係構築力も必要 です。
関係構築力とは顧客と良好な関係を構築する力で、いわば相手の懐にうまく入りこめる能力といえます。
インサイドセールスは確度の高い見込み客を見極めるだけでなく、ナーチャリングによって見込み客の購買意欲を高める必要もあります。
顧客の購買意欲を高めるためには良好な関係作りが欠かせません。
顧客との関係構築がうまくできれば、その後のフローも円滑に進められるでしょう。
行動と改善を繰り返す力
インサイドセールスには、 行動と改善を繰り返す力が重要 です。
インサイドセールスは自社の中で顧客との最初の接点になるケースが多く、自社商材の売上を左右する仕事といっても過言ではありません。
また、マーケティングとフィールドセールスの間で営業フローを円滑に進める必要もあるため、さまざまな課題に直面します。
そのため、行動と改善を繰り返し、常によりよい環境にできるようにする前向きな力が必要です。
インサイドセールスに向いている人の特徴
インサイドセールスには、次のような人が向いています。
- 会話やコミュニケーションを楽しめる人
- 物事を楽観的に考えられる人
- 論理的思考ができる人
- 常に冷静な判断ができる人
- 人の話を聴くのが得意な人
- 情報収集が得意な人
- 向上心が強い人
インサイドセールスは、誰でもできるような仕事ではありません。
しかし、 さまざまなタイプの人が活躍できる可能性を秘めた仕事 です。
インサイドセールスを担う人材を探す際の参考にしてください。
会話やコミュニケーションを楽しめる人
インサイドセールスに向いているのは、 会話やコミュニケーションを楽しめる人 です。
インサイドセールスは営業職なので、人とのコミュニケーションが好きな人であれば大きな成果を上げられる可能性があります。
特に、インサイドセールスは顧客と自社との最初の接点となることが多いため、初対面の相手との会話が得意な人が必要です。
さらに、マーケティングやフィールドセールスなど他部門との密な連携が求められるので、人と関わることが好きな人にうってつけの仕事といえるでしょう。
物事を楽観的に考えられる人
物事を楽観的に考えられる人 も、インサイドセールスに向いています。インサイドセールスは会社の顔として顧客対応を行うため、売上を左右する重要な役割を果たします。
業務上イレギュラーな事態が起こることも多く、ときには顧客からクレームを受けてつらい思いをすることもあるかもしれません。
物事を悲観的にとらえがちな人であれば、ミスやクレームを必要以上に重く受け止めてしまい落ち込んでしまう可能性もあります。
そのため、物事を楽観的に考えて気持ちを切り替えやすい人がインサイドセールスに向いているといえるでしょう。
論理的思考ができる人
インサイドセールスは、 論理的思考ができる人 も向いています。
インサイドセールスでは、顧客のニーズを正確にとらえたうえで確度の高い見込み客を見極めなければなりません。
自社商材が顧客のニーズを満たせるかをしっかりと考える必要があるため、物事を論理的に考えられる人でなければ、見込み客の獲得は難しいでしょう。
常に冷静な判断ができる人
常に冷静な判断ができる人 も、インサイドセールスに向いているでしょう。インサイドセールスは、顧客対応や他部門との連携などさまざまな相手と関わるため、思いもよらないトラブルが起こる可能性があります。
イレギュラーな事態が起こった際に慌ててしまう人であれば、あらゆる業務をスムーズに遂行するのは難しいでしょう。
常に冷静な判断ができる人は、予期せぬ事態でも的確な解決策にたどり着ける可能性が高く、周囲の人にも安心感を与えられます。
さまざまな人と接する機会が多い営業職は、落ち着いて対応できる人が適任です。
人の話を聴くのが得意な人
人の話を聴くのが得意な人 は、インサイドセールスに向いています。インサイドセールスの主な役割は受注可能性の高い顧客をフィールドセールスに引き渡すことで、そのためには顧客の情報を正しく引き出すヒアリング力が欠かせません。
人の話を聴くことが得意な人であれば、顧客のニーズをうまく引き出しつつよい印象を与えられます。
そのため、初対面の人とのコミュニケーションに自信がない人でも、相手の話を聴くのが得意であれば、インサイドセールスにおいて大きな成果を出せるでしょう。
情報収集が得意な人
情報収集が得意な人 も、インサイドセールスに向いているでしょう。インサイドセールスは、顧客の課題を正確に把握するために、顧客の情報を集めるのが重要です。
より多くの顧客情報を集められれば、顧客対応をスムーズに進められる可能性が高まります。
そのため、営業があまり得意でない人も、情報収集がしっかりできればインサイドセールスとして成果を出せるでしょう。
向上心が強い人
インサイドセールスには、 向上心が強い人 が向いています。
インサイドセールスは、営業フローの効率化と売上アップに貢献する部門です。
顧客だけでなく他部門とも密に接する機会が多く、イレギュラーな事態が起こる可能性も高いです。
その中で、常に前向きに改善し続ける必要があるため、向上心がない人であれば長く続かないでしょう。
インサイドセールス導入のポイント
インサイドセールス導入のポイントは、次の3つです。
- 必要なツールやシステムを見極める
- マニュアルやオペレーションを整備する
- 営業トレーニングを実施する
インサイドセールスによって営業効率や売上を向上させるには、 ポイントを押さえた運用が必要 です。
成果を最大化できるよう、導入のポイントをしっかりと把握しましょう。
必要なツールやシステムを見極める
インサイドセールスをおこなう際は、 必要なツールやシステムを見極め ましょう。
インサイドセールスには電話やメール・Web会議に加え、CTIやCRM・CMSなどさまざまなデジタルツールやシステムが必要です。
自社商材とターゲット層に即したコミュニケーションツールを導入し、顧客管理や業務効率化などに必要なシステムをじっくり検討しましょう。
マニュアルやオペレーションを整備する
インサイドセールスを導入するうえで、 マニュアルやオペレーションの整備 も欠かせません。
自社の業務環境を整備しておかないと、導入の際に現場が混乱してしまい、思うような成果が出にくくなります。
いち早く効果を最大化できるよう、余裕をもってマニュアルやオペレーションを整備しましょう。
営業トレーニングを実施する
インサイドセールス導入にあたって、 営業トレーニングを実施する とよいでしょう。
インサイドセールスの業務内容に合うトレーニングを行うことで、スピーディーに成果を出せるようになります。
ロールプレイングや自社商材の研修など、インサイドセールスの効果を最大化できるトレーニングを検討し、適切なタイミングで実施しましょう。
営業トレーニングの具体的な方法は「営業のトレーニング方法を解説!電話営業を効率化するツールも紹介」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
インサイドセールスにおすすめのList Navigator.
インサイドセールスには、 アウトバウンド特化のCTI「List Navigator.」がおすすめ です。
Scene Liveが提供しているアウトバウンド向けコールセンターシステムの「List Navigator.」は、2,400社(2024年4月時点)もの企業で導入され、非常に高い支持を獲得しています。
List Navigator.を活用すれば、シーンに合わせた発信機能で架電業務の効率化を実現できます。
また、分析・音声解析機能も備えており、アポ率の高いトークや条件を可視化できるため、チームの営業力を底上げできるでしょう。
さらに、徹底的に無駄を省いたシンプルな課金形態も魅力です。
クラウド型で導入や運用もスムーズなので、インサイドセールスの導入にあわせて検討してはいかがでしょうか。
インサイドセールスの役割を理解して自社の発展につなげよう
インサイドセールスは、 マーケティングとフィールドセールスの橋渡し的な存在で、営業フローの効率化や売上アップに大きく貢献 します。
さらに、顧客と自社の最初の接点となるため、顧客に寄り添った対応を徹底すれば、ロイヤリティを向上させられるでしょう。
そのようなインサイドセールス業務に欠かせないのが、ツールやシステムです。
株式会社Scene Liveが提供する「List Navigator.」なら、充実した機能と使いやすさでインサイドセールス業務を大幅に効率化できます。
クラウド型でスムーズに導入できるので、この機会に検討してはいかがでしょうか。
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