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2025.06.23

アポ取り電話の例文・切り返しトークを紹介!営業電話で成功するアポ取り術とは?

アポ取りは、営業活動の中でも特に重要な役割を果たす業務です。

中でも、電話を使ったアポ取りが広く普及しています。

 「スムーズにアポイントを取りたい」「電話による営業アポ取りでより成果を上げたい」 と考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、以下の内容を解説します。

  • 電話による営業アポ取りの方法と流れ
  • 電話による営業アポ取りのマナー
  • 営業アポ取りを成功させるコツ
  • 電話による営業アポ取りの例文

テレアポ業務を行っている企業の担当者は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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営業効率をアップさせるトークスクリプト作成法

営業アポ取りの方法

アポ取りとは、 営業の機会を得るために商談の約束を取り付けること を指します。

どれだけ優れた商品やサービスを開発しても、顧客に伝わらなければ選んでもらえず、売り上げにはつながりません。

そのため、自社の商品・サービスをアピールするための機会を得ることが重要です。

飛び込み営業のようなアポイントを取らない営業方法もありますが、相手に失礼となる場合もあります。

新規顧客の開拓や既存顧客へのアプローチとして、営業アポ取りが有効といえるでしょう。

アポ取りには、主に2つの方法があります。

  • 電話を使ったアポ取り
  • メールを使ったアポ取り

電話を使ったアポ取り

電話はアポ取りの代表的なツールとして昔から使われています。

電話によるアポイントは「テレアポ」とも呼ばれており、顧客と直接話ができるため、 双方向のやり取りがスムーズにできる点がメリット です。

スキルのあるオペレーターが担当すれば、多くのアポイントを獲得できるでしょう。

一方、特に個人の顧客にテレアポを行う場合は、迷惑電話と受け取られることも多いため注意が必要です。

メールを使ったアポ取り

近年、スマートフォンやパソコンが普及しているため、メールを使ったアポ取りも増えています。

一度文章を作成すればそれを 一斉に発信できるため、より多くの顧客にアプローチできる 点がメリットです。

また、文字によるやり取りとなるため、日程の聞き間違いが起こりにくいです。

商品・サービス紹介サイトや自社のホームページのリンクを貼って誘導もできます。

一方、メールが開封されずに読まれない場合も多いことがデメリットといえるでしょう。

電話を使ったアポ取りのメリット

電話を使ったアポ取りのメリットについてご紹介します。
具体的なメリットとしては以下の3つがあります。

  • 顧客へのアプローチ量を増やせる
  • 潜在顧客との接点を生み出せる
  • メールに比べてレスポンスが早い

顧客へのアプローチ量を増やせる

テレアポでは、1日にどれだけ多くの顧客に接点を持てるかが成果に大きく影響します。

たとえば、対面の飛び込み営業では、訪問数に限界があり、物理的な移動時間や相手の在・不在によって効率が下がりがちです。

一方、 電話を使ったアプローチであれば、場所に縛られず短時間で多数の企業に連絡を取ることができます。 

電話機と顧客情報さえあれば手軽に始められるため、非常に効率的な手段といえるでしょう。

また、 過去に交換した名刺情報だけでなく、企業のWebサイトに掲載された情報などを活用すれば、これまで接点のなかった新規顧客へのアプローチも可能 です。

短期間でアプローチ数を大幅に増やすことができるのがテレアポの大きな強みです。

潜在顧客との接点を生み出せる

テレアポは、 まだ自社の商品やサービスを知らない潜在顧客(自分の課題やニーズを明確に自覚していない層)にアプローチできる貴重な手段 です。

このような顧客は、Web検索や比較サイトなどの情報収集すら行っていない可能性があるため、メールや広告だけでは接点を作ることが困難です。

そこで有効なのが電話による直接のアプローチです。
 会話を通じて相手の業務状況や課題を引き出し、それに対して自社のサービスがどう役立つかを提案することで、ニーズに気づいてもらうきっかけを作れます。 

テレアポは単なる売り込みではなく、相手に「気づき」を与えられるコミュニケーション手段でもあるのです。

メールに比べてレスポンスが早い

営業活動においては、「相手の反応をすぐに把握できるか」が大きな判断材料になります。

その点でテレアポは、 いつ返信が来るかわからないメールなどの手法に比べて、その場で相手の反応を知ることができる非常に有効な手段 といえます。

電話でのやり取りであれば、通話を終えた時点でアポイントの可否や関心の有無が即座にわかります。

また、 相手の口調や反応から興味度合いや疑問点なども読み取れるため、トークの改善点も見つけやすく、PDCAを回しやすいというメリットもあります。 

テレアポは、結果がその場で明確になるという意味でも、PDCAが回しやすいという意味でも、即時性と情報収集力に優れた営業手段なのです。

電話による営業アポ取りの流れ

屋外で時間を気にしながら電話をするビジネスマン

電話を使ってアポ取りを行う場合、マニュアルとなるトークスクリプトを作成することがポイントです。

基本的な会話の流れや質問に対する回答を用意することで、スムーズにテレアポを行えます。

電話による営業アポ取りの基本的な流れは、以下の通りです。

  • 挨拶・自己紹介
  • つかみ(フロントトーク)
  • 本題(案内・質問)
  • 切り返し
  • クロージング
  • 日程調整
  • 感謝を伝えて電話を切る

流れに沿ってトークスクリプトを作成し、アポ取りの成功率を高めましょう 。

挨拶・自己紹介

顧客は、10秒の間に電話の緊急度や重要性を把握するため、トークの始まるとなる挨拶や自己紹介はとても重要です。

この 短い時間で「聞く価値があるか」を判断されるため、挨拶と自己紹介は丁寧かつ簡潔に行う必要があります。 

相手が聞き洩らさないように、丁寧にはっきりとしたトーンで伝えましょう。

前置きをしたり、文章を切ると相手の興味や話を聞く意識が薄まる可能性があるので、簡潔に用件を言い切ることを意識してください。

OK例 お忙しいところ失礼します。○○株式会社の○○と申します。

弊社は○○地域の社会貢献事業を展開しており、今回はがん保険の加入状況のお伺いして回っておりますが、がん保険にはご加入済でしょうか?

「すぐに契約」ということではなく、この地域のみなさまに無料相談のご案内をさせていただいております。

NG例 いつもお世話になっております。○○株式会社の○○と申します。

弊社は○○などのサービスを提供している企業です。

お忙しいところ大変恐れいりますが、○○分ほどお時間を頂戴できますでしょうか?

参考:勝負は最初の10秒! 顧客心理を損ねない 営業ファーストトーク集

つかみ(フロントトーク)

つかみ(フロントトーク)は、電話を切られるか切られないかを左右する重要なポイントです。

このセクションで「自分には関係がない、または重要度が低い」と判断されると断れるリスクが高まるため、 ベネフィットをしっかり提示して、相手の興味を惹きつけましょう。 

当たり障りがない情報提示や曖昧な表現をすると、相手の気持ちが離れてしまうため注意しましょう。

OK例 ・通話料のコストを平均50%削減できる、クラウド型の最新コールシステムのご案内です
NG例 ・弊社の新しいサービスのご案内でご連絡したのですが…

本題(案内・質問)

つかみをクリアすると、本題となる案内や質問のセクションに進みます。

本題の部分は、 「お使いの○○についてお聞きしているのですが、何か気になっていることはありますか?」など、質問をベースに相手から情報を引き出す意識 を持ちましょう。

一方的な提案や案内を行うと、相手に警戒心や不快感を抱かれてしまうので注意してください。また、相手が話を始めたら、遮らずにしっかり耳を傾けましょう。

OK例 ・現在お使いのコールシステムの使い心地はいかがですか?
・不用品に関して、何かお困りごとはありませんか?
NG例 ・弊社のコールシステムにはさまざまな発信機能がついておりまして、プレディクティブ発信やオートコール、グループ発信機能のほか、○○などの機能も搭載されており……

切り返し

切り返しとは、進めたい方向とは異なる方向に会話が進行する、または相手から「でも○○でしょう……」などの否定的な表現が出た際に、話をポジティブな方向に展開するテクニックです。

ここで大切なのは、 「即座に切り返す=相手を全否定」になってしまうという点 です。

 「まずは共感を示してから次につなげる」「でも・いや・ですが」などの否定表現は使わない」 というポイントを抑えて会話を進めましょう。

【切り返し例】

OK例 ・ありがとうございます。営業ではあるのですが、今すぐ契約という話ではございません。
・そうなんです、今回は営業のお電話をさせていただきました。○○をされている御社に是非○○をご提案したく……
NG例 ・営業じゃなくて、ご挨拶でお電話しました……
・いえ、本日は○○のご確認をさせていただきたく……

参考:テレアポで断られた際の切り返しトーク例|断られないためのコツも紹介
参考:「営業ですか?」に怯まない! テレアポ切り返しトーク実例集

クロージング

クロージングは、最後に相手の背中を押すための締めのセクションです。

こちらの意向を押し付けると、相手に警戒心を抱かれてしまうので、 無理に押すのではなく、相手の判断に委ねましょう。 

むしろ「気に入らなければ断っても大丈夫ですよ」といった意識で、相手に安心感を持ってもらうようにしてみてください。

また、クロージングのサンドイッチなどと呼ばれる、本題トークに入る前に軽くクロージングをかけておくのが有効なケースもあるため、用途に応じて活用してみてください。

OK例 ・最終的に判断するのは○○様ですので、もし必要がないと思ったら遠慮なく断ってください
NG例 ・5分だけでいいので、とりあえず会いましょう

参考:アポ率に差がつくトークのコツ 例文付き テレアポクロージングトーク

日程調整

クロージングトークに成功し、アポイントが得られた場合は手短に日程調整を行います。

 日程調整のセクションで大切なのは、候補の日程を提案し、相手に選んでもらう ようにすることです。

焦って相手の都合を確認すると、スケジュール確認が億劫になり「やっぱりいいや」と断られてしまう可能性もゼロではありません。

日程調整ができたら、もう一度場所や時間などのアポイントの内容を復唱して確認します。

電話によるアポ取りは、聞き間違いや勘違いが起こりやすいので、最後まで気を抜かずに進めましょう。

OK例 ・今週でしたら水・木・金の14時以降にお伺いできますが、どちらがご都合よろしいでしょうか?
NG例 ・直近でご都合のいい日程はございますか?

感謝を伝えて電話を切る

最後に感謝の気持ちを伝えて、電話を切りましょう。

アポイントが取れた場合はもちろん、都合が合わなかった場合や話自体を聞いてもらえなかった場合も、丁寧にお礼を伝えるべきです。

「お時間をいただきまして、ありがとうございました」と 感謝を伝えて丁寧に電話を切れば、相手に誠意が伝わります 

また、電話を切る際は相手が切るまで、こちらから切らないようにするとよいでしょう。

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電話を使ったアポ取りの営業マナー

相手にとっては突然の電話であるため、 マナーには十分気を付ける必要があります 

電話によるアポ取りを行う際は、以下の点に注意しましょう。

  • 目的を明確にする
  • 顧客の情報を事前に確認する
  • 電話をかける時間帯に気を付ける
  • 正しい言葉遣いを心掛ける
  • 用件は端的に話せるようにまとめておく
  • どんな時も感謝の気持ちを伝える

それぞれ詳しく解説します。

目的を明確にする

目的意識を持って電話をかけることが最低限のマナーであり、テレアポを成功させるためのコツです。

営業の最終的な目的は、売り上げを上げることです。

しかし、 アポ取りはあくまでも商品やサービスについて紹介する時間をもらうために行う営業活動です 

電話で商品やサービスについて詳しく説明しすぎると、直接会って営業できるチャンスをつぶす可能性があります。

「結局どのような目的で電話をかけてきたのか」と思われると、失礼な印象を残すかもしれません。

電話によるアポ取りを行う際はアポイントを取ることだけを目的とし、要件を端的にまとめて話しましょう。

顧客の情報を事前に確認する

テレアポをする前に、顧客情報を確認することがマナーです。

どのような属性の顧客かもわからずに電話をかけると、相手にとって的外れな質問や提案をする恐れがあります。

法人の場合は会社の規模や事業内容を、個人の場合は住んでいるエリアや年齢層などの属性を確認してからアポ取りを行いましょう。

法人であれば、ホームページやSNSで最低限の情報が調べられます。

既存顧客の場合、担当者や過去の取引履歴を確認するのも有効です。

 属性ごとにアポ取りを行う顧客をリストにまとめれば効率的に電話をかけるとこができます 

電話をかける時間帯に気を付ける

相手の スケジュールに合わせて電話をかける時間帯に気を付ける ことも、マナーのひとつです。

忙しい時間帯に電話をかけると相手に時間的な余裕がないため、話を聞いてもらえずすぐに断られたり悪い印象を与えたりとデメリットが多いです。

始業や終業時間の前後や昼休みの時間帯は避けましょう。

また、業種によって繁忙と思われる時間や時期は避けるべきです。

個人にアポ取りを行う場合は、会社員や主婦、学生などの属性に応じて対応してもらえそうな時間を選んでアプローチするとよいでしょう。

関連記事:テレアポ・営業電話が効果的な時間帯|法人・個人別、マナーや違法範囲は?
関連記事:テレアポが一番効果的な時間はいつ?避けるべき時間のマナーも解説

正しい言葉遣いを心掛ける

電話は言葉のみを使ったコミュニケーションとなるため、普段以上に正しい言葉遣いを心掛けましょう。

誤った言葉遣いや敬語を使うと悪い印象を与え、アポイントを取れる可能性が下がります。

誤った言葉遣い 正しい言葉遣い
了解しました・わかりました 承知しました
よろしかったでしょうか よろしいでしょうか
行きます 伺います
いますか・おられますか いらっしゃいますか

「伺わせていただく」「おっしゃられるように」などの二重敬語も使わないように気を付けましょう。

アポ取りに限らず、 普段から正しい言葉遣いに気を付ける ことが大切です。

用件は端的に話せるようにまとめておく

用件を短く端的に伝えるのは、テレアポの成果を高めるだけでなく、相手への配慮としても重要です。

相手の時間を奪っていることを意識し、 スムーズに会話が進められるように、事前に架電リストを整備し、それぞれの顧客の情報をできるだけ集めておきましょう。 

「前任の営業担当者からヒアリングする」「社内のCRMや過去の営業記録などを確認する」など、必要な情報を収集し、相手にとって有益な提案が行えるようにしてみてください。

 顧客の業種や役職、過去のやり取り、興味を持ちそうなトピックなどを把握 しておくことで、一方的で的外れな提案や質問を避けることもできるでしょう。

どんな時も感謝の気持ちを伝える

テレアポでは、アポイントが獲得できないだけでなく、時には無愛想な対応を受けることも少なくありません。

しかし、相手の態度に反応して自身の態度を崩してしまうと、それだけで企業全体のイメージが損なわれるリスクがあります。

テレアポは、 企業と顧客との最初の接点であり、第一印象を決定づける場面 でもあります。たとえ断られた場合でも、必ず感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

 このような感謝の言葉が、好印象や将来の接点につながる可能性を残すきっかけになります。 また、相手にとっても「感じの良い会社だった」と記憶に残りやすくなります。

どんな状況でも誠実さと感謝の気持ちを忘れずに対応することが、信頼につながる営業活動の基本です。

電話による営業アポ取りを成功させる6つのコツ

最低限のマナーを守ってテレアポを行っていても、なかなかアポイントが獲得できない場合もあります。

「スムーズに話を進められない」「丁寧に説明しても結局は断られることが多い」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

アポイントを増やすためには、 電話のかける数を増やすよりもコツをつかんで獲得率を上げましょう 

本章では、電話による営業アポ取りを成功させるコツとして以下の6つを紹介します。

  • 話し方で好印象を与える
  • 顧客にとってのメリットを提示する
  • 主導権を握って話を進める
  • 詳細を伝えすぎずに興味を引く
  • 複数の候補日を提案する
  • PDCAのサイクルを回してトークスキルを磨く

関連記事:法人向けテレアポを成功させるコツ|上手くいかない原因から徹底分析

話し方で好印象を与える

電話では相手の顔が見えないため、話し方によって印象が決まります。

声が小さかったり話すスピードが速かったりすると聞き取りにくく、それだけで失敗する可能性が高まります。

以下のような話し方を心掛け、相手に好印象を与えましょう。

  • 小さすぎず大きすぎない適切な音量で話す
  • ゆっくりハキハキと話す
  • 相手に時間がない場合は聞き取れる範囲でスピードを調整する
  • 特に第一声は明るいトーンで話す

また、質問や同意を求めることで、一方的な会話にならないよう配慮できるとよいでしょう。

 焦らず自信を持って話すことが大切です 

アポ取りの流れや質問に対する回答をまとめたトークスクリプトを用意すればスムーズに話せるため、より話し方を意識しやすくなります。

トークスクリプトに関しては、テレアポにおけるトークスクリプトの作り方|すぐに使える例文も紹介でも詳しく解説しています。

顧客にとってのメリットを提示する

テレアポも営業活動の一環であり、相手をその気にさせるための営業トークが必要です。

自社の商品やサービスがいかに優れているかを説明しても、アポイントが取れるわけではありません。

相手の立場に立ち、 顧客にとってどのようなメリットがあるのかをわかりやすく提示 しましょう。

特に、顧客が業務や生活で感じている課題を解決できるものであれば、詳しく話を聞きたいと思ってもらえる可能性が高まります。

より具体的に「御社の〇〇事業の〇〇に関する業務に役立ちます」「〇〇が楽になります」などと伝えるとよいでしょう。

主導権を握って話を進める

顧客の立場を優先して提案することは大切です。

しかし、 下手に出すぎると自信がないように感じられ、交渉では不利 になります。

相手の質問に答える形で会話が進めば、商品やサービスのデメリットばかりが目立つかもしれません。

電話によるアポ取りではこちらが主導権を握り、商品やサービスのよさを伝える形で会話を進めましょう。

事前に用意した流れに沿って会話を進めることで、効率的なアポ取りが期待できます。

詳細を伝えすぎずに興味を引く

アポ取りの目的は、あくまでも商品やサービスについて詳しく説明するための約束を取り付けることです。

商品やサービスについて詳しく伝えすぎると、わざわざ会う時間を作る必要はないと感じられてしまうかもしれません。

そのため、アポ取りでは詳細を伝えすぎないことに注意しましょう。

以下のポイントから 必要な情報を端的に説明し、興味を持ってもらえるための工夫が必要 です。

  • 商品・サービスの概要
  • 解決できる課題
  • メリット

商品・サービスの詳細は、実際に会って営業する際に伝えるとよいでしょう。

複数の候補日を提案する

相手が興味を持ったとしても、アポイントの日にちが決まらなければ意味がありません。

できる限り 複数の候補日を提案し、都合のよい時間を選択してもらってアポイントを取りましょう 

ただし、当日や翌日のスケジュールを提案すると、失礼な印象を与える場合があります。

余裕のあるスケジュールで、候補日を提案しましょう。

既存顧客ですでに担当者がいる場合は、担当者の都合を事前に確認してから候補日を決めるのがおすすめです。

PDCAのサイクルを回してトークスキルを磨く

アポ取りに限らず、 PDCAサイクルを回して業務を改善し続ける ことはビジネスにおいて大切です。

電話によるPDCAサイクルは、以下のように設定するとよいでしょう。

Plan(計画) テレアポの目標を設定する
Do(実行) 電話によるアポ取りを実行する
Check(評価) 目標の達成率や課題を分析する
Action(改善) トークのスキルやトークスクリプトを改善する

特にトークのスキルはアポ取りの成果に直結します。

録音を聞いて話し方を分析したりロールプレイングを行ったりすることで、アポイントの獲得率を上げられるでしょう。

電話による営業アポ取りの例文

アポ取り電話で実際に使える例文を、以下の3つのシーンに分けて紹介します。

  • 法人向け営業アポ取り例文
  • 個人向け営業アポ取り例文
  • 切り返しの例文

実際に成果を出しているアポ取りの流れがあれば、 トークスクリプトにしてチーム全体で共有 するとよいでしょう。

紹介する例文は、自社の業務に合わせて変化させてご活用ください。

個人向け営業アポ取り例文

個人向け営業アポ取りの例文を新規と顧客に分けてご紹介します。

【個人】新規顧客への営業アポ取り例文

例文
挨拶 お忙しいところ失礼します。
自己紹介 ○○買取サービスの○○と申します。
つかみ(フロントトーク) ○○地域で不用品の出張買取をしており、お引越しやお部屋の片付けなどで、ご不要になった家電や家具はありませんか?
本題(案内・質問) 現在○○地域でキャンペーンを実施しており、ご依頼いただければ○○%オフで対応しております。どんなものでもお引き受け可能ですが、もしよろければ廃棄を検討している物品の種類を聞かせてください。
日程調整 ご不要な物がない場合でも、もし今後お出しになることがあれば、無料で伺いますので、ご検討だけでもいただければと思います。
ご希望があれば、無料査定の日程を調整させていただきますがいかがでしょうか?

【個人】既存顧客への営業アポ取り例文

例文
挨拶 お忙しいところ恐れ入ります。
自己紹介 以前不用品の回収でお世話になりました、○○買取サービスの○○です。
つかみ(フロントトーク) このたび、○○地域のお客様を対象に、再度のご利用に関するご案内を差し上げております。

架電の買い替えや模様替えなどで、不要になった家電や家具などはございませんか?

本題(案内・質問) 現在、リピートのお客様限定でキャンペーンを実施しており、○○%オフで買取を行っております。

以前とは違うジャンルでもお引き受け可能ですので、もしご不要なものがあれば種類をお聞かせいただければ幸いです。

日程調整 ありがとうございます。

月・水・金のいずれかであれば、いつでもお伺い可能ですが、ご都合の良いお日にちはございますか?

法人向け営業アポ取り例文

法人向け営業アポ取りの例文を新規と既存に分けてご紹介します。

【法人】新規顧客への営業アポ取り例文

例文
挨拶 お世話になっております。
自己紹介 私、株式会社○○の○○と申します。
御社で業務改善やDX支援を担当されている方にご相談したいことがありまして、お電話いたしました。
つかみ(フロントトーク) ご担当の○○様、またはご担当部署の方はいらっしゃいますか?
本題(案内・質問) 突然のご連絡失礼いたします。

弊社では、AIを活用した業務効率化のソリューションを提供しており、御社の同業他社様にも導入いただいております。

現状、業務の自動化や改善に関するお悩みはございませんか?

日程調整 ありがとうございます。

ご多忙かと思いますので、本日は概要だけでもお伝えできればと思います。

もし詳細なご案内が必要な場合には、オンラインで別日の対応も可能ですし、資料送付でも問題ございません。

もしよろしければ、簡単にでもオンラインでお時間いただける機会をいただけませんでしょうか?

来週の○曜日、午前中に30分ほどオンラインでお打ち合わせできるお時間はございますか?

【法人】既存顧客への営業アポ取り例文

例文
挨拶 いつもお世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
自己紹介 以前、御社にて○○をご導入いただいた件で、今回はその後のご様子と併せて、追加のご提案を差し上げたくご連絡いたしました。
つかみ(フロントトーク) ご担当の○○様、または同じご担当部署の方はいらっしゃいますでしょうか?
本題(案内・質問) 突然のご連絡失礼いたします。

弊社では現在、既存のお客様向けに、AIを活用した業務効率化の新たなオプションサービスをご案内しております。

すでにご導入いただいている○○に加え、さらに効果的な支援が可能となる内容です。

御社におかれましても、現状の業務の中で、さらなる自動化や改善に関してお悩みのことなどはございませんか?

日程調整 ありがとうございます。お忙しいところ恐れ入りますが、本日は概要のみのご説明でも構いません。

ご希望があれば、オンラインでの打ち合わせや資料送付にも対応可能です。

もしよろしければ、オンラインで10〜30分程度お時間をいただける機会をいただけますでしょうか?

【番外編】学生が企業に電話でアポ取りをする例文

番外編として、 学生が企業にアポ取りをする際の例文 を、流れに沿って紹介します。

インターンシップや就職活動時のOB訪問などに活用してください。

挨拶をして話したい相手を伝える

電話でのアポ取りの際は 礼儀正しい挨拶をしてから、話したい相手をはっきりと伝えましょう 

電話相手の時間を無駄にすることなく、印象もよくなります。

例えば、学生が就職活動で企業のインターンシップ担当に連絡を取りたい場合、会話例文は次の通りです。

「おはようございます。〇〇大学の学生、〇〇と申します。インターンシップの件でお聞きしたいことがあり、お電話しました。インターンシップご担当の方はいらっしゃいますか?」

まず自分を紹介してから次に話したい相手とその理由を明確すると、電話先の人は適切な対応を取りやすくなります。

要件を伝える

挨拶をして話したい相手に取り次いでもらった後は、 電話をした要件を明確かつ簡潔に伝えましょう 

例えば、就職活動中の学生が企業のインターンシッププログラムについて質問したい場合は、以下のように要件を伝えるとよいでしょう。

「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇大学〇〇学科〇〇年の〇〇と申します。御社が提供されているインターンシッププログラムについて詳細をお聞きしたく、お電話しました。」

要件をはっきり伝えることで、相手の時間を無駄にしたり不信感を与えたりすることがなくなります。

アポイントの日程を調整する

要件を伝えてすぐに日程調整を行ってくれる際は、 予定の空いている時間を明確に提案する ことが重要です。

日程調整をうまく進めるためには、複数の日程を提示するとよいでしょう。

無駄なやり取りが減り、効率的にスケジューリングできます。

例えば、インターンシッププログラムに関する詳細を話し合うために、企業の担当者と面談のアポイントを取りたい場合の例文は次の通りです。

「私は来週の月曜日か水曜日の午後に時間があるのですが、ご都合いかがでしょうか?」

訪問可能な日時を具体的に提案しつつ、相手の都合に合わせる柔軟性を示すことで、効率的かつスムーズに日程を調整できます。

お礼を伝える

次回のアポイントが取れたら、 電話を切る前にお礼の気持ちを伝えてください 

よい印象を与えられ、今後のコミュニケーションの円滑化につながります。

学生インターンシッププログラムのアポイントの日程が決定した後、電話を切る前には次のように話すとよいでしょう。

「本日はお忙しいなか貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。いただいた情報は大変役立ちますし、当日お会いできることを楽しみにしております。」

お礼だけでなく次回のアポイントに対する前向きなメッセージを加えると、好印象を保ったまま電話を終えられます。

学生がアポ取りをする際は、 礼儀正しさと好印象 の2つを意識しましょう。

例文を参考にして電話による営業アポ取りの成功率を上げよう

右肩上がりに伸びる売上データのグラフ
電話によるアポ取りは、成功率の低い業務です。

基本的なマナーやコツを身に付け、少しでも多くのアポイントを獲得できるように工夫しましょう。

また、電話効率を上げることも重要です。

株式会社Scene Liveが提供している アウトバウンド特化型のコールシステムlisnavi(リスナビ)を使えば、架電業務をより効率的に実施することができます 

活用できる機能には、以下のようなものがあります。

  • オートコール
  • 再コール予約
  • プレディクティブコール*
  • 複数プロジェクト管理
  • API連携*
  • Googleアプリ連携
  • ダッシュボード機能
  • 発信画面のカスタマイズ機能

*…2025年6月時点、近日リリース予定

リスト管理やオペレーター分析などの分析機能も備えているため、発信効率を大幅に改善できるでしょう。
興味がある方は、ぜひ導入をご検討ください!

■アウトバウンド特化のコールシステム lisnavi(リスナビ)

lisnavi(リスナビ)は、累計導入社数2,600社(2025年7月時点)を誇る、株式会社Scene Liveが販売するCTIシステムです。

  • ・オートコールで繋がるまでの工数を自動化
  • ・複数案件に強いプロジェクト管理機能
  • ・分析効率や精度を向上させるオリジナルダッシュボード
  • ・導入から運用、成果向上支援まで専任の担当が支援する手厚いサポート体制

などなど、電話業務の課題解決に優れています。 さまざまな業務・現場の需要に対応する柔軟性・カスタマイズ性を兼ね備えたCTIシステムです。

柔軟性や効率性に優れたアウトバウンド向けCTIをお探しの方は、ぜひこちらから詳細をご確認ください。

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営業効率をアップさせるトークスクリプト作成法
Written by株式会社Scene Live マーケティング部

コラム・セミナー・お役立ち資料を通して、電話業務や営業活動を効率化させる実践的な情報を配信しています。ツールの使い方や業界の動向など、最新情報を発信し続けることで電話業務に携わるすべての人にとって信頼できる情報源になることを目指しています。